迷彩服3型

迷彩服3型（めいさいふくさんがた）

迷彩服3型は、2007年から陸上自衛隊の隊員に支給されている個人用被服です。この服は、迷彩を基にしたデザインのもとで、戦闘服や一般用作業服とも呼ばれています。この新しい型は、迷彩服2型からの改良品であり、様々な機能が追加されています。

概要

迷彩服3型は、基本的に2型のマイナーチェンジとして位置づけられ、細部においていくつかの改善がなされています。特に注目されるのは、難燃加工、赤外線迷彩（IR迷彩）、および制電加工が施されている点です。これにより、特に危険な環境下での使用において、隊員の安全性が向上しています。さらに、陸上自衛隊だけでなく、海上自衛隊の陸警隊や航空自衛隊の航空救難団飛行群救難隊にも類似した服が導入されており、全体的な品質と機能性が確保されています。

迷彩服3型には、従来の迷彩生地が使用されていますが、従来のビニロン混綿生地が破れやすいという欠点から、現在はリップストップ加工済みの素材が調達されています。この新しい生地は、「作業服2型」と同様の仕様を持ったもので、耐久性が向上しています。また、迷彩服4型や戦闘服2型も同じ素材が使用されているため、さらに機能性が高まっています。

デザイン

迷彩服3型のデザインは、迷彩服2型を基にしていますが、いくつかの重要な変更点があります。特に、上衣の襟の形状が変更され、面ファスナを用いて立てた状態で固定できるようになっています。袖口の留め具もボタンから面ファスナに変更され、より使いやすくなっています。また、左袖には大型化されたペン刺しが配置され、実用性が向上しています。

ズボンのデザインでもいくつかの改良が施されています。カーゴポケットのフラップ留め具がボタンから面ファスナに変更され、裾に新たにポケットが追加されましたが、右臀部のポケットは廃止されています。このように、機能性を重視したデザイン改良が行われました。また、ベルトには記名用のタグが追加され、隊員個々の識別が容易になっています。

以上のように、迷彩服3型は陸上自衛隊の実質的な装備品として、機能性、耐久性、美観などの観点から大きな進化を遂げています。この新しい迷彩服は、隊員の戦闘能力を高め、より安全に任務を遂行するための重要なアイテムと言えるでしょう。

関連項目

• - 陸上自衛隊の装備品一覧

このように、迷彩服3型は隊員が使用する上での多様なニーズに応える設計がなされており、今後もその進化が期待される重要な装備です。

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