連合学校教育学研究科

連合学校教育学研究科

概要

連合学校教育学研究科（れんごうがっこうきょういくがくけんきゅうか）は、教育学の分野において、複数の国立大学が連携・協力して設立・運営している博士後期課程の独立研究科です。これは単独の大学ではなく、複数の大学が持つ教育・研究資源を結集することで、より高度で幅広い教育学の研究を推進し、次世代を担う専門家や研究者を育成することを目的としています。

特徴

この研究科の最大の特徴は、参加する各大学の教員が連携して学生への指導にあたる体制をとっている点です。これにより、学生は多様な専門性を持つ教員からの指導を受け、幅広い視点から自身の研究テーマを深めることが可能です。博士後期課程として、学生は独自の視点に基づいた高度な学術研究を行い、教育学の発展に貢献する研究成果を生み出すことが期待されています。

国内の設置状況と構成大学

連合学校教育学研究科は、現在、日本国内の二つの地域に設置されています。それぞれが、基幹となる大学と複数の連携大学によって構成されています。

東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科

関東地域を中心に設置されているのが、東京学芸大学を基幹大学とする連合学校教育学研究科です。
構成大学は以下の通りです。
東京学芸大学
埼玉大学
千葉大学
横浜国立大学

兵庫教育大学大学院 連合学校教育学研究科

西日本地域を中心に設置されているのが、兵庫教育大学を基幹大学とする連合学校教育学研究科です。
構成大学は以下の通りです。
兵庫教育大学
上越教育大学
鳴門教育大学
岡山大学
岐阜大学
滋賀大学

これらの大学が連携することにより、それぞれの強みを活かした多様な教育・研究分野を提供しています。

関連する分野と進路

連合学校教育学研究科で学ぶ教育学は、教育学部や他の大学院課程（教育学研究科、教職大学院など）とも関連が深く、教育分野における高度な専門知識と研究能力を身につけることができます。修了後の進路としては、大学や研究機関での教育・研究職の他、教育行政、シンクタンク、国際機関など、教育に関する高度な専門性が求められる多様な分野での活躍が期待されます。特に、国際公務員など一部の専門職では、応募資格に修士号以上の学位が必要とされる場合があり、博士号はこうしたキャリアパスにおいても有効な要件となります。また、日本教育学会のような学術団体での研究発表や交流も、教育学の研究者としての活動の一部となります。

まとめ

連合学校教育学研究科は、複数大学の連携という独自の形態を持つ博士後期課程として、日本の教育学研究の最前線を担うと共に、教育界のリーダーとなる高度専門人材の育成に重要な役割を果たしています。

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