進め!青函連絡船

『進め!青函連絡船』

『進め!青函連絡船』は、2016年9月21日にNHK BSプレミアムで放送された地域ドラマで、青森を舞台にした物語が描かれています。原作と脚本は畑澤聖悟によるものです。

あらすじ

八甲田山の麓に位置するラーメン店「海峡ラーメン」の店主、服部徹は49歳。かつて国鉄青函連絡船で名物として知られていたこの店には、徹の持つ情熱を映し出す思い出がたくさん詰まっています。ですが、近年はその情熱が薄れてしまっている徹の元に、ある日、3人が訪れます。

その中には、怪しげなカウンセラーの砂小瀬明、彼の孫娘の船橋ゆみ、そして認知症を患う老人の折笠源太郎がいたのです。彼らは、認知症の源太郎の記憶を取り戻そうと、「海峡ラーメン」を食べにきたのです。そのラーメンには、源太郎の記憶に深く結びついた特別な意味がありました。

明は、源太郎のために八甲田丸の船上でラーメンを作ってくれるよう、徹にお願いをします。明の言葉に過去の後悔が呼び起こされ、徹は再びその船の厨房に立つ決意をします。ですが、物語が進むにつれて、明の真の目的が明らかになります。実は彼はトレジャーハンターであり、源太郎にしかわからない「津軽海峡の宝」を探し出そうとしていたのです。

キャスト

物語には多彩なキャストが登場します。主人公の服部徹を演じるのは吉田栄作で、彼は青森の寂れたラーメン屋を経営する役を務めます。その奥さんである田村テルには木野花がキャスティングされ、夫を支える力強いキャラクターとして描かれています。
ゆみは田畑智子が演じ、介護ヘルパーとして源太郎から宝の情報を聞き出す役目を担います。この物語の裏側には、幼馴染の明を演じる大西信満が登場し、宝を見つけるための奔走する姿が描かれています。他にも水崎綾女が描く観光課の職員・原田静香や、平泉成が演じる折笠源太郎といったキャラクターが、物語を一層引き立てています。

放送

本作は、2016年9月21日22:00から23:00に放送されたほか、再放送も行われました。青森地方の人々が忘れられない青函連絡船の思い出を振り返ることができるエピソードが含まれており、多くの視聴者に感動を与えました。メイキング番組も制作され、愛着のある八甲田丸の復活を目指したスタッフたちの裏側に触れることができました。

このドラマを通じて、観る人々は人間の記憶や思い出の大切さ、またその宝もののような瞬間を再認識することができるでしょう。青森の豊かな自然や文化を感じながら、心温まるドラマを楽しめる作品です。

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