進学指導重点校 (東京都)

東京都の進学指導重点校について

東京都の進学指導重点校は、東京都教育委員会が指定する、大学進学指導に力を入れている都立高校です。これらの学校は、難関大学への進学実績向上を主な目的としており、様々な特色ある取り組みを行っています。

概要

進学指導重点校は、一般的に入学難易度と進学実績の両面で、都立高校の中でもトップレベルの学校群と見なされています。多くの場合、都立トップ7校が指定校として認識されています。

選定基準

進学指導重点校として指定されるためには、以下の基準を満たす必要があります。

センター試験（現：共通テスト）の結果
5教科7科目を受験する生徒の割合が、在籍者のおおむね6割以上であること
難関国立大学に合格可能な得点水準（おおむね8割）以上の生徒の割合が、受験者のおおむね1割以上であること
難関国公立大学への現役合格者数
東京大学、京都大学、一橋大学、東京工業大学、国公立大学医学部医学科への現役合格者数が合計15人以上であること

取り組み

進学指導重点校では、生徒の進学を支援するために様々な取り組みが行われています。

教員公募制の実施
意欲と指導力のある教員を配置するため、教員公募制を実施しています。
補習や講習の充実
日常的な補習や長期休業中の講習を充実させることで、生徒の学力向上を図っています。
自校作成問題の導入
一般入試において、各学校が独自に作成した問題（自校作成問題）を導入しています。これにより、各学校の特色を反映した選抜が可能となっています。
2013年度までは16校が自校作成問題を導入していましたが、問題流用問題が発生したため、東京都教育委員会がグループ作成問題に変更しました。しかし、進学指導重点校などでは一部自校作成問題に差し替えて出題していました。
2018年度からは、進学指導重点校グループおよび進学重視型単位制高校グループ（新宿・国分寺・墨田川）は、従来の自校作成問題に変更しました。
学力検査特別選考枠の廃止
一部の高校に設けられていた学力検査特別選考枠（3教科加算入試）は、2016年度から廃止されました。

指定校一覧

2023年現在、以下の都立高校が進学指導重点校に指定されています。

2001年指定
東京都立日比谷高等学校
東京都立戸山高等学校
東京都立西高等学校
東京都立八王子東高等学校
2003年指定
東京都立青山高等学校
東京都立立川高等学校
東京都立国立高等学校

沿革

2001年9月：日比谷、戸山、西、八王子東の4校を指定
2003年11月：青山、立川、国立の3校を追加指定
2007年4月：7校の指定期間を更新（平成19年度から平成24年度まで）
2010年7月：進学指導重点校が満たすべき水準としての選定基準を設定
2012年6月：選定基準に照らした評価に基づき、7校の指定期間を更新
2014年5月：青山の指定期間を更新
2017年8月：7校の指定期間を更新（平成30年度から令和4年度まで）
2022年9月：7校の指定期間を更新（令和5年度から令和9年度まで）

関連情報

進学指導重点校に関する情報は、以下のリンクから確認できます。

進学指導重点校の指定について
進学指導重点校 進学指導特別推進校 取組状況報告

進学指導重点校は、東京都の高校教育において重要な役割を果たしており、今後もその動向が注目されます。

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