遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記

『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記』は、2000年12月7日にコナミから発売されたゲームボーイカラー専用のゲームソフトです。人気カードゲーム『遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム デュエルモンスターズ』を題材としており、シリーズとしては第4作目にあたります。

概要

本作は、原作漫画のバトルシティ編の世界観を忠実に再現している点が特徴です。シリーズを通して、今作からナンバリングに算用数字が用いられるようになりました。

ゲームは「遊戯デッキ」「城之内デッキ」「海馬デッキ」の3バージョンが同時発売され、バージョンごとに使用できるカードが異なります。バージョン違いが展開された遊戯王ゲームは本作のみであり、それぞれのキャラクターが原作で使用したカードをメインに使えるという点が魅力です。ただし、バージョンによってゲームバランスは大きく異なり、例えば城之内デッキは罠カードが豊富である一方、遊戯デッキは罠カードやフィールド魔法がほとんど使えず、効果モンスター中心の構成となっています。

基本的なシステムやBGMは前作からの流用ですが、カード総数は900枚と多いものの、デッキごとに使用不可なカードやCPU専用カードが存在するため、実際に使えるカードは前作よりも減少しています。

初回特典として神のカードが付属しましたが、カード裏面がOCG（オフィシャルカードゲーム）とは異なるため、OCGでの使用はできません。また、バージョンごとに付属カードも異なり、各デッキに5種類中3種類が封入、全18種類のカードが存在しました。

パスワードを入力することで対戦できるデュエリストが増えますが、パスワードは攻略本にのみ掲載されており、パスワードなしでは11人のデュエリストとしか対戦できません。さらに、「遊戯デッキ」では「闇遊戯」、「城之内デッキ」では「マリク」、「海馬デッキ」では「闇獏良」との対戦はパスワードを入力してもできない仕様となっています。

主な変更点

当時の新エキスパートルールとは異なり、通常召喚できるモンスターは攻撃力・守備力が共に1400未満のモンスターのみに制限されています。モンスターのレベルも再設定され、攻撃力または守備力が1400以上で1体、2050以上で2体、2800以上で3体のモンスターを生贄に捧げないと召喚できなくなりました。特に「青眼の白龍」は召喚条件が厳しくなり、扱いにくいカードとなっています。

神魔族モンスターは、一部例外を除き儀式魔法で召喚可能ですが、CPUは儀式魔法なしで召喚・生贄召喚できる仕様です。プレイヤーも、使用デッキで扱える神のカードのみ生贄召喚できます。

新たに墓地の概念が登場し、「死者蘇生」などのカードが追加されました。罠カードは発動まで場に残るようになりましたが、伏せられるカードは1枚のみです。モンスターのカードレベルは前作と比較して上昇しており、デッキキャパシティ制限のある通信対戦では、強力なモンスターを単体で入れるのが難しく、低攻撃力モンスター同士での融合召喚が重要になります。本作で神のカードが初登場しましたが、「オシリスの天空竜」は遊戯デッキ、「オベリスクの巨神兵」は海馬デッキ、「ラーの翼神竜」は城之内デッキでのみ使用可能。自分のバージョンで使用できる神のカードは、他のバージョンとの通信交換でなければ入手できません。神のカードを含む特定のカードは、ペガサスに5回勝利することで使用可能になります。

登場人物

各バージョンの主人公は以下の通りです。

武藤遊戯（遊戯デッキ）
城之内克也（城之内デッキ）
* 海馬瀬人（海馬デッキ）

その他、梶木漁太、シモン・ムーラン、エスパー絽場、竜崎、インセクター羽蛾などのデュエリストが登場します。ラスボスはペガサス・J・クロフォードで、5回勝利するとエンディングのパスワードを入手できます。

その他

真崎杏子はデュエルに勝利するとランダムでカードをプレゼントしてくれます。武藤双六に特定のパスワードを入力すると、杏子の後にカードをもう1枚プレゼントしてくれるようになります。貰えるカードは魔法・罠・儀式の3種類からランダムです。

もう一度検索