運命GAME

『運命GAME』の全貌

『運命GAME』（うんめいゲーム）は、1991年4月17日から9月18日までフジテレビで放送された、日本のクイズバラエティ番組です。この番組は、フジテレビとイーストが共同制作したもので、視聴者からは「運ガメ」という愛称で親しまれていました。また、番組のセットには亀の模型が多数使用されていたため、「うんめいガメ」と呼ばれることもありました。放送は、毎週水曜日の22時から22時54分まで行われました。

番組の形式と内容

『運命GAME』では、参加者が人生の目標として定めた職業に関するクイズが出題されました。2人1組の3チーム（赤ガメチーム、黄ガメチーム、緑ガメチーム）で競い合い、初期の段階では一般参加者も加わっていましたが、放送の第10回目からは芸能人のみが出場する形式に変わりました。この番組の人気コーナーには「タッチBINGO」や「GAMEミステイクを探せ!」があり、イースト制作の他のクイズ番組に影響を与えたとも言われています。

主なクイズ・ゲームの内容

1. タッチBINGO
最初のコーナーでは、4×4の16個のモニターが配置され、出題された問題に基づいて正解と思われる5項目をタッチしていきます。制限時間は60秒で、正解数によって得点が加算されます。初期の頃は答え合わせのボタンが用意されておらず、解答が確定するまで正解数が隠される形式でした。

2. 運命のピラミッド
2択問題を5問出題し、正解するごとにランクが上昇する仕組みです。観客の掛け声が特徴的で、正確に問題を答えることが求められました。

3. GAMEミスTAKEを探せ!
VTRの中に隠された間違いを早押しで探し出すコーナーです。ペナルティーなしで楽しめるこのコーナーは、視聴者にも人気でした。解答後、残りのミスを確認する時間も設けられ、非常に盛り上がる場面が多く見られました。

出演者

本番組のメインMCは向坂樹興と中井美穂で、立川志の輔がゲームMCを担当していました。その他、芸人や俳優たちも問題VTRに出演し、ナレーションはフリーアナウンサー小倉智昭が務めました。

スタッフと制作

企画には鈴木哲夫や小牧次郎が名を連ね、音楽は伊藤カズユキが担当。スタッフの多くが他のフジテレビの人気番組に携わったこともあり、さまざまな経験を持つメンバーが揃っていました。

番組のエピソード

番組が進行する中で、一般参加者が出場していた初期の回には、ゲストが呼ばれることもありました。スコアボードも段階的に改良され、4桁表示への変更が行われた際には、実際の得点も表示されるようになりました。また、特定のエピソードでは出演者たちのユニークなやり取りが視聴者の笑いを誘いました。特に、ダウンタウンの登場時には、運ガメルーレットがハズレても強引にボタンを押す様子が話題となり、その無邪気な振る舞いが視聴者に印象を与えました。

このように『運命GAME』は、クイズを通じて笑いや驚きを提供する内容で、放送期間中に多くの支持を得た番組でした。番組の終了後も、その独特な形式や印象的なエピソードは多くの視聴者の記憶に残り、後のクイズ番組にも影響を与えたと言えるでしょう。

もう一度検索