道の駅井波

道の駅井波（いなみ木彫りの里 創遊館）

富山県南砺市北川に位置する道の駅井波は、国道471号沿いにあり、「いなみ木彫りの里 創遊館」という愛称で親しまれています。

概要

近年、この道の駅は大きな変化を経験してきました。2020年以降、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行は売上高に深刻な影響を与えましたが、創意工夫を凝らした取り組みによってこの困難を乗り越えつつあります。特に注目を集めたのは、ボリューム満点の「爆盛り」メニューの提供や、地域の伝統工芸である木彫りに関連した「ぐい飲み作り」体験など、訪れる人々を楽しませるユニークな企画の実施です。これらの取り組みが功を奏し、人気を回復。2023年を迎える頃には、売上はコロナ禍以前の水準まで回復しました。

一方で、長年の運営による施設の老朽化は避けられず、内装や空調設備、消防設備などに修繕が必要な箇所が多数発生しています。加えて、2024年1月に発生した能登半島地震では、建物内の照明が破損するなどの被害を受けました。これらの修繕には多額の費用が見込まれるため、運営を担う株式会社井波木彫りの里は、修繕費用として1,000万円を目標に、クラウドファンディングを実施することを決定しました。この支援募集は2025年4月26日から同年6月23日までの期間で行われ、道の駅の機能を維持・向上させるための重要な取り組みとなっています。

施設案内

道の駅井波の中心施設である「いなみ木彫りの里 創遊館」内には、様々な機能が集約されています。

とやま観光ギャラリー: 富山県の観光情報を提供するスペースです。
和風レストラン きつつき倶楽部: 11:00から15:00まで営業しており、特に2021年7月以降に提供開始された、唐揚げ定食やオム焼きそばなどの「爆盛り」メニューが名物となっています。また、高岡市の道の駅と共同開発した高さ約30cmの「風神10段ソフトクリーム」も人気で、これは井波に吹く強い風を鎮める風神の渦巻き雲を模したユニークな一品です。
なんと楽市: 9:00から17:00まで営業している物販コーナーで、地元の特産品やお土産などを購入できます。
不思議劇場: 映像を通じて体感できるシアター施設です。
うっど広場: 多目的に利用できるホールとして整備されています。
くりえーと工房: 2階にあり、毎週日曜日のみ10:00から17:00まで営業しています（予約制）。木彫り体験などが楽しめる施設です。
匠工房: 9:00から17:00まで、井波彫刻の職人による実演を見学できる施設です。

施設の利用をサポートする設備として、広い駐車場を備えており、普通車156台、大型車11台、身障者用1台の駐車が可能です。また、トイレは男性用（大6器、小13器）、女性用（16器）、身障者用（2器）が設置されており、このうち一部（男性用大2器、小3器、女性用3器、身障者用1器）は24時間利用可能です。

運営とアクセス

道の駅井波は、株式会社井波木彫りの里によって管理・運営されています。休館日は毎月第2・第4水曜日です。ただし、くりえーと工房は日曜日を除く全日が休業日となっています。

アクセスは、登録路線である国道471号に南砺市道を経由して接続しています。高速道路を利用する場合、E8北陸自動車道の砺波ICからは約15分、E41東海北陸自動車道の福光ICからは約20分で到着できます。

周辺情報

道の駅の周辺には、観光や散策に便利な施設や名所が点在しています。

井波彫刻総合会館: 道の駅に隣接しており、井波彫刻の歴史や作品に触れることができます。
道の駅庄川: 直線距離で約1.4kmと非常に近く、全国の道の駅の中で最も駅間の距離が短いとされています。
真宗大谷派井波別院瑞泉寺: 井波の街の中心にある歴史ある寺院です。
大門川河川公園: 川沿いの自然を楽しめる公園です。
閑乗寺公園: 眺望の良い公園で、ピクニックなどに適しています。

これらの施設や周辺環境を含め、道の駅井波は地域の文化や自然、グルメを楽しむ拠点として、多くの人々に利用されています。

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