道の駅笹川流れ

道の駅 笹川流れ

新潟県村上市桑川に位置する「道の駅笹川流れ」は、日本海沿いを走る国道345号（日本海夕日ライン）に登録された道の駅です。この道の駅は、JR羽越本線の桑川駅と一体となったユニークな構造を持っており、特に景勝地として名高い笹川流れの美しい海岸線に面している点が大きな特徴です。開業は道の駅として登録される前の1993年12月3日で、地域における観光振興の拠点として古くから役割を果たしてきました。

施設情報

道の駅の中核施設は「夕日会館」と名付けられており、その名の通り、日本海に沈む壮大な夕日を望むことを意識した設計となっています。会館内には、旅行者が快適に過ごせるための多様な設備が整備されています。

1階部分には、地元村上市や新潟県ゆかりの品々を取り扱う物産販売コーナーが設けられており、新鮮な海の幸や山の幸、加工品、土産物などを購入できます。また、地域の観光情報を得られる観光案内センターもこのフロアにあります。

2階に上がると、海を眺めながら食事ができる夕日レストランがあり、新鮮な魚介類などを活用したメニューが提供されています。同じフロアには、美術品や写真などを展示するサンセットギャラリーも併設され、文化的な要素も楽しめます。特筆すべきは、この2階から外に出られる歩道橋「サンセットブリッジ」が設置されていることで、駅や周辺へのアクセスにも利用され、また文字通り夕日観賞にも最適な場所となっています。

さらに3階にはサンセット展望台があり、遮るもののない視界で笹川流れの海岸美や、水平線に沈む夕日の絶景を堪能できます。

施設には十分な駐車スペースも確保されており、普通車が48台、大型車が2台、さらに身障者用の区画も1台分用意されています。衛生面にも配慮されたトイレ設備（男性用、女性用、身障者用）も完備されています。

景観と周辺

道の駅笹川流れの最大の魅力は、国指定名勝および天然記念物である笹川流れに面した立地です。複雑に入り組んだ海岸線に奇岩・怪石が点在する景観は素晴らしく、道の駅からもその一部を望むことができます。また、道の駅にほど近い場所からは、笹川流れの景観を海上から楽しむ観光遊覧船が発着しており、さらに違った角度からの自然美を体験できます。夏期には、近隣の桑川海水浴場が多くの海水浴客で賑わいます。

運営

道の駅笹川流れの設置者は村上市（道の駅登録当時は山北町）です。施設の運営は、指定管理者制度に基づいて行われており、現在は株式会社笹川流れ観光開発が管理業務を担っています。

営業時間・休業日

施設の営業時間は季節によって異なります。
物産販売・観光案内センター・サンセットギャラリーは、4月から7月中旬および9月・10月は9時から18時まで、7月中旬から8月は8時30分から19時まで、11月から3月は9時から17時30分まで営業しています。
レストラン・サンセット展望台は、4月から7月中旬および9月・10月は11時から19時まで、7月中旬から8月は10時から20時まで、11月から3月は11時から18時30分まで利用可能です。

休業日は、4月から10月は毎月最終水曜日、11月から3月は毎週水曜日が定休日となっています。また、年末年始の12月30日から1月1日までは休館となります。

アクセス

車で訪れる場合は、国道345号（日本海夕日ライン）を利用します。公共交通機関を利用する場合は、JR羽越本線の桑川駅下車すぐと、駅と併設されているため非常に便利です。特に、新潟駅と酒田駅を結ぶ観光列車「海里」の停車駅となっているため、鉄道旅行での立ち寄りも容易です。笹川流れの美しい風景と日本海の夕日を求めて、多くの人々が訪れる道の駅です。

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