道入庵

道入庵（どうにゅうあん）

道入庵は、千葉県船橋市前原に所在する寺院です。前原地区において唯一の寺院であり、地域の人々にとって重要な存在となっています。

歴史

前原地区は、もともと前原新田として開拓された土地であり、開発に携わった人々はそれぞれの出身地の寺院を菩提寺としていました。そのため、前原地区には寺院が一つも存在しませんでした。道入庵は、前原共同墓地での法事を行う際の利便性を考慮し、御堂として建てられたのが始まりです。

現在の本堂は、1931年（昭和6年）に建てられた木造平屋の建物です。歴史を遡ると、1873年（明治6年）には、現在の船橋市立前原小学校の前身となる前原尋常小学校が、この道入庵の境内に設立されたという記録が残っています。これは、道入庵が地域における教育の拠点でもあったことを示しています。

境内には、二宮小学校前から移設された延命地蔵が祀られています。この延命地蔵は1675年（延宝2年）に建立されたもので、地蔵の胸、袖、背には前原新田の開発に関する由来が刻まれています。この銘文は、前原地区の歴史を語る上で貴重な資料となっています。

所在・交通

所在地：千葉県船橋市前原3-861番地

交通：新京成線前原駅から徒歩7分

関連事項

前原新田
船橋市立前原小学校


道入庵は、前原地区の歴史と文化を今に伝える重要な場所です。地域の人々にとって心のよりどころであり、歴史を学ぶ上でも貴重な存在と言えるでしょう。

もう一度検索