道新ホール

道新ホールの紹介

道新ホール（どうしんホール）は、北海道札幌市中央区に位置する多目的ホールで、道新ビル大通館の8階および9階にて運営されていました。2024年6月の北海道新聞社の本社移転に伴い、閉館が決定しています.

歴史

道新ホールは、1963年（昭和38年）の道新ビルの完成と同時に開館しました。開館初の公演として行われたのは、同年10月に坂東三津之丞が出演した「舌出三番叟」でした。当初は主に講演会や学会などのイベントに使用されていましたが、すぐに演劇や音楽、映画、ダンス、落語、ファッションショーなど幅広いジャンルのプログラムにも対応できるようになりました。

このホールでは、地元の劇団やアーティストが多くの公演を行い、特に道内で人気を誇る劇団TEAM-NACSや劇団イナダ組などがその名を広める場ともなりました。特に印象深いエピソードとして、1974年1月10日に行われたオフコースのコンサートが挙げられます。この時には観客がわずか13人（関係者8人、一般客5人）しかおらず、後に語り草となりました。この一般客の一人には北海道大学名誉教授の大原雅がいて、彼は自身の最終講義を道新ホールで行ったことで知られています。

道新ホールは地域の文化振興に寄与し、これまでに約12,000回の公演が行われるなど、多くのアーティストと観客に愛されてきました。

2024年6月30日には、立川談春による独演会が行われ、これが道新ホールの最終公演となります。その後、道新ホールは歴史の一幕を閉じることになります。

施設概要

道新ホールは札幌市中央区大通西3丁目に位置し、道新ビル大通館の8階に所在しています。収容人数は約700席で、数多くの観客を収容することができるよう設計されています。管理運営は、道新アクセスという北海道新聞社の関連会社が行っていました。

道新ホールでの多彩な公演は、地域の文化活動だけでなく、さまざまなアーティストや団体の発表の場として機能し、多くの記憶に残るイベントが開催されてきました。これからも道新ホールの思い出は、多くの人々の心に刻まれることでしょう。

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