道都大学短期大学部

道都大学短期大学部について

道都大学短期大学部（どうとだいがくたんきだいがくぶ、英語: Dohto University Junior College Division）は、かつて北海道北広島市に本部を置いていた日本の私立短期大学です。1966年に北海道産業短期大学として開学し、2002年に廃止されました。大学の略称は道短として知られています。

概要

学校法人北海道櫻井産業学園によって設置されたこの短期大学は、1966年に北海道産業短期大学として開学しました。当初は経営科と建設科の2学科体制でスタートし、地域社会のニーズに応じた人材育成を目指しました。2000年度の入学生を最後に、2002年に短期大学としての役割を終えました。

教育と研究

道都大学短期大学部では、経営学と土木工学の専門教育に力を入れていました。経営学分野では、秘書・教養、経営管理、経営情報、経営観光、国際、生活環境といった多様なコースを設け、学生の興味や将来のキャリアプランに応じた学習機会を提供していました。一方、土木工学分野では、建築デザイン、インテリアコーディネート、建築システム、建築設計、スペースデザイン、土木システムといったコースを設置し、実践的な知識と技術を習得できる環境を整えていました。

沿革

1964年12月15日：学校法人北海道産業学園の設置が認可されました。
1965年：北海道産業専門学校を設置しました。
1966年1月25日：文部省より短期大学の設置が認可され、4月1日に北海道産業短期大学として開学しました。当初の学科体制は、経営科（入学定員150名）と建設科（入学定員100名）でした。
1976年4月1日：道都短期大学と改称しました。
1990年4月1日：道都大学短期大学部と改称しました。
1991年: 新キャンパスが完成しました。
2000年4月1日：この年度をもって学生募集を終了しました。
2002年5月29日：正式に廃止されました。

基礎データ

所在地：北海道北広島市中の沢149番地
学科：経営科（入学定員150名）、建設科（入学定員100名）
専攻科、別科：なし

取得可能資格

測量士補（建設科）
二級建築士（建設科）
中学校教諭二級免許状（職業、経営科、建設科）

研究活動

大学紀要として、『北海道産業短期大学紀要』、『道都短期大学紀要』、『道都大学短期大学部紀要』を発行していました。

学生生活

クラブ活動は道都大学と合同で行われており、体育系、文化系ともに様々な活動がありました。短期大学独自では、体操やチアリーディングの活動がありました。学園祭も道都大学と合同で開催されていました。また、柔道部が強く、過去には関西学院大学と対戦したこともあります。

関係者

歴代学長には、阿部利雄、櫻井淳、川端清策、田治米鏡二、北村四郎、岡島秀夫、櫻井政経、宮台朝直がいました。OB・OGには、元プロ野球選手の中山俊之、元プロボクサーの浅尾和信がいます。

施設

創立当初は独自の校舎を使用していましたが、道都大学が札幌にキャンパスを移転した1996年以降は、道都大学札幌キャンパス内に置かれていました。1996年以降は短大独自の校舎は設けられていませんでした。

対外関係

道都大学のほか、海外大学とも協定を結んでいました。

韓国：慶熙大学校
フィリピン：マニラ大学
アメリカ：ハワイパシフィック大学、ラ・バーン大学、ベーカー大学、フランクリン大学、ガードナー・ウェッブ大学

卒業後の進路

卒業生は、道都大学をはじめとする様々な大学へ編入学・進学しています。

経営科：道都大学のほか、北海道教育大学、札幌学院大学、北星学園大学など
* 建設科：道都大学のほか、山形大学、北海道工業大学、福井工業大学など

まとめ

道都大学短期大学部は、地域社会に貢献できる人材育成を目指し、経営学と土木工学の専門教育を行ってきた短期大学です。2002年に廃止されましたが、その教育理念と多くの卒業生は、今もなお記憶されています。

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