遠藤譲一

遠藤 譲一

遠藤 譲一（えんどう じょうじ）氏は、1953年（昭和28年）11月16日に岩手県久慈市で生まれました。久慈市の市政を担う政治家として知られ、現在、同市の市長を3期目として務めています。

経歴

遠藤氏は、地元である久慈市で育ち、久慈市立久慈小学校、久慈市立久慈中学校を卒業しました。その後、岩手県立久慈高等学校に進み、1972年3月に卒業。東京にある中央大学法学部で法律を学び、1977年3月に卒業しました。

大学卒業後の1977年4月、故郷の行政に貢献するため、岩手県庁に入庁しました。県庁では多岐にわたる部署で経験を積み、キャリアを重ねていきます。

1997年には、久慈地方振興局総務部企画振興課長として、地域の振興計画策定などに深く関わりました。
2006年には、県の関連事業体を支える立場として、県住宅供給公社および県土木開発公社の総務部長を兼任しました。
2008年には、県南広域振興局の北上総合支局長に就任し、県南地域における行政の要職を担いました。

長年の公務員としての経験を積んだ後、2009年12月に岩手県庁を退職しました。

政治活動

県庁退職後、遠藤氏は故郷である久慈市のさらなる発展を目指し、政治の世界への転身を決意します。

2010年3月、久慈市長選挙に初めて立候補しました。この選挙では複数の候補者との激しい争いとなり、現職の山内隆文氏にわずか53票差という極めて惜しい結果で敗れました。
しかし、政治活動を諦めることなく、2014年の久慈市長選挙に再び挑戦。前回の選挙と同様、現職の山内氏との事実上の一騎打ちとなりましたが、今回は約3千票の大差をつけて山内氏を破り、悲願の初当選を果たしました。
初当選後の任期を満了し、2018年に行われた市長選挙に立候補。対立候補の嵯峨壱郎氏に対し2458票の差をつけて勝利し、再選を果たしました。
* 2期目の任期満了に伴う2022年の市長選挙では、他に立候補の届け出がなく、無投票での3選が決定しました。

市政

遠藤氏の市政運営においては、特定の政党からの支援を受けていることが特徴として挙げられます。2018年の市長選挙以降、日本共産党からの支援を得ており、2023年12月時点では、日本共産党が久慈市の市政において与党として位置づけられています。

また、市長として喫緊の課題への対応も行っています。例えば、2020年に世界的に拡大した新型コロナウイルスへの対策として、同年5月15日には、自身の6月期末手当を全額返上することを発表し、感染症対策費用への充当を表明しました。これは、非常時におけるリーダーシップを示す行動の一つと言えます。

久慈市長として、遠藤譲一氏は長年の行政経験と市民の支持を背景に、市の発展のために活動を続けています。

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