那覇市営奥武山野球場

奥武山野球場について

那覇市営奥武山野球場は、沖縄県那覇市の奥武山総合運動公園内に位置する野球場です。この施設は那覇市が所有しており、運営はNPO法人那覇市体育協会が行っています。1960年に建設されたこの野球場は、当初は沖縄県が管理していましたが、改築を契機に那覇市へ移管され、2010年に新たな姿で生まれ変わりました。改築後は「沖縄セルラースタジアム那覇」として親しまれています。

歴史

この野球場は、沖縄県内において初めての本格的な野球場として1960年11月30日に完成しました。当初の名称は「沖縄県立奥武山野球場」であり、左右非対称の内野メインスタンドを有していました。この施設では、高校野球や社会人野球の試合が数多く行われてきました。また、1961年には沖縄初のプロ野球公式戦が開催され、数万人の観客が詰めかけるなど、大きな盛り上がりを見せました。

1975年の本土復帰後のプロ公式戦としては、広島東洋カープと大洋ホエールズの試合が開催されましたが、その後も長い間プロ野球の公式戦は開かれませんでした。しかし、野球以外にもプロレスの興行が行われるなど、多様な用途で利用されていました。

2006年からの改築

野球場の老朽化が進み、観客席に座席が設けられていない状態が続く中、座ることができる環境の整備が求められました。それに伴って、那覇市は当球場の改築を決定しました。改築にあたっては、約77億円の事業費がかけられ、内外野スタンドの整備や照明設備、そして多目的屋内運動場の建設が行われました。2007年に改築工事が開始され、2010年に新しい奥武山球場が開場しました。

改築後の利用状況

新たな奥武山野球場は、プロ野球の公式戦やキャンプ地としての活用が進められています。特に、2010年には巨人対阪神の二軍交流戦が行われた事を皮切りに、NPBの一軍公式戦も開催され、以降毎年のように数多くの公式戦が行われるようになりました。特に、2016年からはパシフィック・リーグの試合も開催されるようになり、沖縄県民にとっても身近な施設としての役割を果たしています。

今後の展望

那覇市は、今後も様々なイベントの誘致を行い、オールスターゲームの開催や国際大会誘致に向けて活発に活動しています。また、沖縄の地域振興に貢献するため、さらなる設備の充実を図る計画も進行中です。県民のスポーツ・レクリエーション活動を促進し、さらなる活動の場としての機能が期待されています。

施設概要

• - 構造: 地上3階建てのRC造・鉄骨造
• - 収容人数: 約30,000人（内野固定席約15,000人、外野芝生席約15,000人）
• - フィールド: 内野は黒土混合、外野は天然芝
• - 照明設備: 照明塔4基を含む
• - アクセス: 那覇空港から車で約15分、ゆいレールの奥武山公園駅から徒歩5分

現在、沖縄セルラースタジアム那覇は、地域のスポーツ文化の発展と県民の健康促進に多大な影響を与え続けています。

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