郁文堂

株式会社郁文堂の概要

株式会社郁文堂（いくぶんどう）は日本の出版社として、東京都文京区本郷に本社を構えています。主に語学関連、特にドイツ語に焦点をあてた書籍を制作・出版しており、特にドイツ語技能検定試験（独検）に関連する参考書や問題集を多く取り扱っています。

歴史

郁文堂は、1899年に信州出身の大井久五郎によって創業されました。元々は東京大学の敷地内に位置する書店でしたが、1909年に大学の拡張に伴って、現在の本郷6-17-10に移転しました。この当時、芥川龍之介をはじめとする多くの学生が書店を訪れていたと言われています。彼は『その頃の赤門生活』の中でその様子を記しています。

1994年頃には、書店の屋号が変更され、徐々に出版社としての形を整えていきました。1969年には書店と出版社の業務が分離され、現在の本社へ移されました。

本社の建物は1923年に、日本昼夜銀行の本郷支店として建設されました。この建物は関東大震災の際にも損傷を受けず、また東京大空襲での被害も軽微だったため、現在でも建設当時の姿を保っています。ロックフェラー財団からの寄付で建てられた図書館が近くにあったことも、被害の少なさに寄与したと言われています。

主な出版物

郁文堂は様々な辞書を出版しており、特にドイツ語に関する辞書が中心です。代表的な出版物には次のようなものがあります：

• - エクセル独和辞典
• - 郁文堂独和辞典
• - 郁文堂和独辞典

これらの辞典は、語学学習の助けとなるだけでなく、研究や業務でも広く利用されています。特に、ドイツ語の理解を深めるために、多くの読者に支持されています。

関連項目

日本の出版社一覧
郁文堂ホームページ

株式会社郁文堂は語学教育に寄与し続け、特にドイツ語に関する豊富な資料を提供し続ける出版社としての地位を確立しています。今後も、新しい出版物や学習コンテンツの開発を期待される存在です。

もう一度検索