郭熙柱

郭熙柱（クァク・ヒジュ）

郭熙柱（クァク・ヒジュ、곽희주、1981年10月5日 - ）は、韓国出身の元プロサッカー選手。ディフェンダー（DF）として活躍し、KリーグやJリーグでプレーしました。

生い立ちとプロ入り

9歳の時に左目をほぼ失明するというハンディキャップを負いながらも、サッカー選手になる夢を諦めませんでした。2003年にKリーグの名門、水原三星ブルーウィングスに入団。プロの壁に苦しみながらも、李昌燁コーチの指導の下、懸命な努力を続けました。

水原三星ブルーウィングスでの活躍

2004年、車範根監督の下で主力として活躍し、リーグ優勝に大きく貢献。リーグベストイレブンにも選出されました。2005年には、リーグカップ、スーパーカップ、A3チャンピオンズカップの三冠を達成。同年には韓国代表にも選出され、国際Aマッチデビューを果たしました。

2008年には、DFマトや李正秀と共に強固な守備陣を構築し、2度目のリーグ優勝に貢献。チャンピオンシップ決勝では貴重な同点ゴールを決めました。この活躍が評価され、韓国サッカー大賞ベストイレブンを受賞しました。2009年には水原のキャプテンに就任し、チームを牽引。2012年にも再びキャプテンを務め、チームの中心選手として精神的な支柱となりました。特にFCソウルとの試合では、相手エースのデヤンを徹底的にマークし、勝利に貢献しました。

2013年は怪我に苦しみながらも、チームのために戦い続けましたが、クラブの人件費削減の影響を受け、同年限りで水原を退団しました。

FC東京への移籍と退団

2014年、中国リーグへの移籍交渉が不調に終わった後、JリーグのFC東京の練習に参加。DFマテウスの負傷離脱により手薄になっていたセンターバックの補強として、4月にFC東京への加入が発表されました。しかし、リーグ戦での出場機会は無く、同年9月に家庭の事情により契約を解除し、退団しました。

カタールでのプレーと水原への復帰

2014年9月、カタール・スターズリーグのアル・ワクラSCへ加入。しかし、監督交代によりシーズン終了を待たずに退団。2015年、コーチ兼任として水原三星ブルーウィングスに復帰し、精神的な支柱としてチームを支えました。

引退後

2016年に引退を決意し、2017年1月に引退を表明。同年3月11日に引退セレモニーが行われました。引退後は指導者として、後進の育成に尽力しています。

人物

2012年に第一子が誕生しましたが、「リーグ優勝するまで結婚式を挙げない」と決めていたため、結婚式を延期していました。2013年12月に盛大な結婚式を挙げました。
第二子には、憧れのサッカー選手であるラウル・ゴンサレスから名前を取り、「ラウル」と名付けました。
FC東京時代には、日本人選手の森重真人、吉本一謙、加賀健一から刺激を受け、特に吉本からはサッカーに対するハングリー精神の大切さを学んだと語っています。

所属クラブ

仏光小学校
繒山小学校
漣川中学校
崇德工業高校
光云大学校
2003年 - 2013年：水原三星ブルーウィングス
2014年4月 - 2014年9月：FC東京
2014年9月 - 2015年：アル・ワクラSC
2015年3月 - 2016年：水原三星ブルーウィングス (コーチ兼任)

タイトル

クラブ

Kリーグ：2回 (2004, 2008)
韓国リーグカップ：2回 (2005, 2008)
韓国スーパーカップ：1回 (2005)
韓国FAカップ：3回 (2009, 2010, 2016)
A3チャンピオンズカップ：1回 (2005)
パンパシフィックチャンピオンシップ：1回 (2009)

代表

東アジア選手権：1回 (2008)

個人

Kリーグベストイレブン：1回 (2004)
* 韓国サッカー大賞ベストイレブン：1回 (2008)

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