郷田マモラ

郷田 マモラ (ごうだ マモラ) について

郷田マモラは、1962年に生まれた日本の漫画家で、本名は上之郷守です。三重県伊勢市で生まれた彼は、現在東京に住んでいます。彼の漫画スタイルは多様で、主にミステリーや人間ドラマを中心に展開しています。

略歴

大阪総合デザイン専門学校でグラフィックデザインを学んだ後、彼はフリーのイラストレーターとしてのキャリアをスタートさせました。しかし、彼が漫画家として名乗りを上げたのは1993年で、作品『虎の子がゆく!』がちばてつや賞一般部門大賞を受賞し、続いて『花の咲く庭』がミスターマガジンの新人漫画賞に入選したことで、彼は二誌同時にデビューを果たしました。その後、彼は様々な作品を発表し続け、特に注目を集めたのは、1998年に深津絵里主演でテレビドラマ化された『きらきらひかる』でした。2005年の『MAKOTO』も映画化され、ますます彼の名が広がりました。

代表作と受賞歴

彼の代表作の一つ『モリのアサガオ』は、２００７年に文化庁メディア芸術祭のマンガ部門で大賞を受賞しました。この作品では新米刑務官と死刑囚の友情を描いており、心に残るストーリーが多くの読者に支持されました。この作品は映画化され、さらにテレビドラマとしても放送され人気を博しました。彼の作品の中には、強いメッセージ性や人間の複雑さに焦点を当てたものが多いのが特徴です。

諸問題

しかし、彼のキャリアは問題に直面します。2013年には、自身の事務所での不適切な行動が報じられ、法律的な問題に発展しました。この事件により、彼は逮捕され、懲役3年・執行猶予3年の判決を受けることとなりました。この出来事は彼のキャリアにとって大きな打撃となり、社会的な評価にも影響を与えました。

最近の活動

それでも、郷田は漫画の世界に復帰し、2014年から2018年にかけて『ニコラオスの嘲笑 警部補・森村つぐみ』の原作を手がけました。この作品は警察ミステリーで、複雑な人間関係や社会問題を掘り下げる内容となっています。さらに、2017年にはcomicoで『卒業　ぼくらと、ことりの物語』を連載し、その後も『[poor]（プア）ゼラニウムの誘惑』を完結させるなど、精力的に活動を続けています。

人物

郷田は趣味として音楽鑑賞を挙げており、好きなアーティストにはさねよしいさ子やモーツァルト、スコット・ジョプリンが含まれています。また、スポーツ観戦にも興味があります。興味深い点は、彼の作品において、大半のキャラクターが関西弁を話すことで、物語の魅力を引き立てています。特に、彼が使用する面相筆の穂先の長さは1 cmとこだわりが見られます。

作品一覧

郷田の著作には、監察医が主人公の『きらきらひかる』や、刑務官と死刑囚の友情を描いた『モリのアサガオ』、そして冤罪をテーマにした『あしゅらみち -冤罪-』など多岐にわたります。いずれも深いテーマ性と豊富なキャラクターで構成されており、読者に感動と考えさせる要素を届け続けています。

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