都市対抗野球大会 (三重県勢)

三重県勢の都市対抗野球大会における戦績

社会人野球の祭典として知られる都市対抗野球大会。この権威ある舞台において、三重県から出場したチームが積み重ねてきた歴史と戦績をここにまとめます。

歴史と主なチームの歩み

三重県は、かつて東海地区、あるいは東海北陸地区として予選に参加していましたが、その後の地区再編を経て、現在は東海地区の一員として本大会への切符を目指しています。県勢が初めて全国の舞台に立ったのは、1948年に開催された第19回大会のことです。その後、1950年代には伊勢市（当時は宇治山田市）に本拠地を置く三重交通が、1952年の第23回大会から数えて7回の出場を果たし、県勢の初期における中心的存在となりました。

三重交通に代わって、長年にわたり三重県の代表として都市対抗野球を盛り上げてきたのが、鈴鹿市に拠点を置く本田技研鈴鹿（現在のチーム名はHonda鈴鹿）です。同チームは1972年の第43回大会で初めて本大会に出場して以来、今日に至るまで継続的に活動を続け、数多くの出場経験を誇っています。

特筆すべき出来事

三重県勢にとって新たな歴史が刻まれたのは、2014年の第85回大会です。この大会には、鈴鹿市のHonda鈴鹿に加え、四日市市から永和商事ウイングが初出場を果たしました。四日市市からの出場は実に59年ぶりという快挙であり、さらに三重県から同時に二つの代表チームが出場するのは、この大会が史上初めてのこととなりました。これは県内の社会人野球レベルが向上していることを示す出来事と言えるでしょう。

栄光と全体の戦績

三重県勢の歴史における最大の栄光は、1994年に開催された第65回大会で、本田技研鈴鹿が見事に優勝を果たしたことです。これは、三重県代表チームとして初の、そしてこれまでのところ唯一の全国制覇の記録です。

県勢の通算成績（第93回大会終了時点、中止となった第15回大会を除く）を見ると、延べ出場回数は38回となっています。優勝は1回、準優勝の経験はありません。通算勝敗は33勝37敗で、勝率は.471を記録しています。出場回数自体は他の都道府県と比べて特別多いわけではありませんが、優勝経験があることや、それに伴う勝率は、同程度の出場回数の県と比較した場合、比較的高い水準にあると言えます。

残された記録

これまでの大会で、三重県から出場した各チームの具体的な戦績、あるいは全国各地の他都市代表チームとの個別の対戦成績、さらには三重県内の都市（代表チーム）が他都市と対戦した際の記録など、詳細なデータも蓄積されています。これらの記録は、三重県社会人野球の歴史を紐解く上で貴重な資料となっています。

まとめ

このように、三重県勢は都市対抗野球大会の舞台で、長年にわたり挑戦を続け、栄光も掴んできました。古豪から新たなチームまで、それぞれの時代を彩ったチームの熱戦の記録は、三重県の野球史において重要な一章を形成しています。今後の大会においても、三重県代表チームがどのような活躍を見せるか、期待が寄せられています。

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