都市対抗野球大会 (山口県勢)

都市対抗野球大会 山口県勢の戦績

都市対抗野球大会における山口県代表チームのこれまでの歩みと、大会での戦績についてまとめる。

山口県勢は、予選制度が確立されて以来、一貫して中国地区の予選を戦っている。本大会への初出場は第4回大会が開催された1930年と、歴史の早い段階での出場を果たしている。しかし、戦前の本大会出場はこの一度きりに留まった。

戦後に入ると、現在のプロ野球球団である横浜DeNAベイスターズの前身にあたる下関市の大洋漁業が、都市対抗野球大会に3度出場するなど、新たな動きが見られた。しかし、戦後を通じても、本大会への出場機会は比較的少ない状況が続いている。これは、同じ中国地区に属する岡山県勢や広島県勢に強豪チームが多く、予選突破が容易ではない現実を物語っている。

このような厳しい予選を勝ち抜き、本大会の舞台に複数回コマを進めたチームも存在する。具体的には、岩国市の東洋紡岩国、防府市の協和発酵、光市の新日鐵光といった企業チームが、それぞれの時代に山口県代表としての意地を見せた。

しかしながら、本大会における山口県勢全体の成績を見ると、厳しい結果となっている。これまでの大会で、1つのチームが1大会中に2勝以上を挙げるという経験はまだなく、これが山口県勢にとって長年の課題となっている。

通算成績（第91回大会まで、中止となった第15回大会を除く）は以下の通りである。

延べ出場回数: 21回
優勝回数: なし
準優勝回数: なし
通算勝敗: 6勝21敗
* 通算勝率: .222

この通算成績が示すように、本大会においては苦戦を強いられている状況が続いている。21回の出場で挙げた白星はわずか6つに留まり、勝率は2割台にとどまっている。頂点である優勝はもちろん、準優勝の経験もまだない。

山口県勢にとって、都市対抗野球大会の本大会に出場すること自体が、まず高い目標となっている。そして、本大会に出場した際には、初戦突破、そして複数勝利を挙げること、さらには上位進出を目指すことが、今後の大きな課題となるだろう。中国地区予選の厳しさや、全国レベルでの壁に阻まれつつも、山口県の代表チームは都市対抗野球の歴史に名を刻み続けている。

今後の大会において、山口県勢がどのような戦いを見せ、これまでの戦績を塗り替えることができるか、注目が集まる。

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