都筑民家園

都筑民家園について

都筑民家園（つづきみんかえん）は、神奈川県横浜市都筑区の大塚・歳勝土遺跡公園内に位置する文化体験の場です。この施設は、江戸時代から続く歴史的な古民家である旧長沢家住宅を中心に、日本の伝統的な年中行事や各種イベントが行われています。特に、横浜市指定の有形文化財に認定された建物では、地域の文化を体験することができ、多くの訪問者に愛されています。

旧長沢家住宅の歴史

旧長沢家住宅は、かつて都筑区牛久保町にあった茅葺きの古民家であり、江戸時代には村の名主や組頭を務めていた家柄です。1960年代後半、港北ニュータウンの開発が進み、この住宅も開発対象となりましたが、重要な文化財として解体は免れました。代わりに1977年から1980年にかけて発掘調査が行われ、その後、主屋と馬屋が現在の場所に移築され、都筑民家園として整備されました。1997年には、旧長沢家住宅主屋および馬屋が横浜市の指定有形文化財に認定されました。

施設の構成

都筑民家園は、旧長沢家住宅のほかにも、いくつかの重要な施設で構成されています。例えば、2010年に建設された数寄屋造りの茶室「輪亭・鶴雲菴」があり、茶道講座など文化体験を提供しています。また、管理棟は、NPO法人の「都筑民家園管理運営委員会」が運営しており、地域の文化財を保護する役割を担っています。

さらに、受け皿として、竹林も整備されており、ここでは里山の自然を直接感じることができます。竹林は、都筑民家園管理運営委員会によって管理され、来園者に四季折々の美しさを提供しています。

イベントの紹介

毎年、都筑民家園では多彩なイベントが開催され、地域の年中行事を楽しむことができます。特に3月のひな祭りや、5月のこいのぼりなど、日本の伝統を学ぶ良い機会となります。さらに、南京玉すだれや紙芝居の実演、茶道講座、着付け講座、竹林講座、草履作りなど、参加者が実際に体験できるプログラムが豊富に用意されています。これにより、来園者は日本の文化や技術を身近に感じることができます。

アクセス情報

都筑民家園は、横浜市営地下鉄センター北駅から徒歩8分の距離にあり、アクセスも簡単です。開園時間は午前9時から午後5時までで、休館日は第2・第4月曜日、及び年末年始の12月29日から1月3日までとなっています。これらの情報を参考に、文化体験を通じて日本の伝統文化を体験してみてはいかがでしょうか。

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