鄭成龍

鄭成龍（チョン・ソンリョン）について

鄭成龍は1985年1月4日、韓国の京畿道城南市に生まれたプロサッカー選手です。ポジションはゴールキーパーで、現在はJリーグの川崎フロンターレに所属しています。彼は元韓国代表選手であり、数多くの国際大会やクラブチームでの経験を誇ります。

サッカーキャリアのスタート

鄭は小学5年生の時にサッカーを始めましたが、中学2年生でゴールキーパーにポジションを変更しました。その後、済州島の西帰浦高校に進学し、サッカーに励みました。2003年にはKリーグの浦項スティーラースに入団しますが、最初の3年間は韓国代表の金秉址選手が在籍しており、公式戦での出場機会はありませんでした。

2006年に金秉址が移籍すると、鄭はようやく出場機会を得ます。2007年に浦項がリーグ優勝を果たすものの、彼自身の出場は限られていました。しかし、不遇の時期を乗り越え、2008年に城南一和天馬（現在の城南FC）へ移籍すると、その正GKとしての地位を確立し、優れたパフォーマンスを続けました。

クラブチームでの成功

2011年、鄭は水原三星ブルーウィングスに完全移籍し、こちらでも5年間正GKとしてプレーしました。2016年には川崎フロンターレに移籍し、ここで彼のキャリアは大きく開花します。加入初年度からレギュラーとして活躍し、2017年にはクラブの初のリーグ優勝に貢献しました。

2018年には連続してリーグ優勝を達成し、自身もJリーグベストイレブンに選出されるなど、その実力を証明しました。特に印象的なのは、2020年に全試合フル出場を果たし、再度Jリーグベストイレブンに選ばれたことです。近年では2023年の天皇杯決勝で相手キッカーのPKをセーブし、チームの優勝に寄与する活躍を見せました。

代表歴

鄭は2006年に韓国代表に初招集されましたが、当初は出場機会に恵まれませんでした。しかし、2008年に代表デビューを果たすと、その後のFIFAワールドカップやオリンピックなどに出場し、特に2012年のロンドンオリンピックでは準決勝進出に貢献しました。彼はオーバーエイジ枠として出場し、準々決勝では重要なセーブでチームを助けました。

2014年のワールドカップでは再び正GKとしてチームに貢献しましたが、韓国はグループステージでの敗退となりました。その後は代表から遠ざかりましたが、2016年に再び代表メンバーに選ばれました。

私生活とエピソード

私生活では、鄭は2008年に結婚しており、妻は2006年度のミス・コリアです。長男が生まれた際、彼は南アフリカワールドカップ中に喜びを表現するため「ゆりかご」のダンスをしたエピソードもあります。また、彼は川崎フロンターレの副キャプテンも務め、リーダーシップを発揮しています。

鄭成龍選手はそのキャリアを通じて多くのタイトルを獲得し、豊富な経験と実績を持つ選手です。彼の今後の活躍にも期待が寄せられています。

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