配達地域指定郵便物

配達地域指定郵便物（タウンメール）とは



配達地域指定郵便物（タウンメール）とは、宛先を特定せず、特定の地域内の各世帯や事業所へ郵便物を配達するサービスです。これは、郵便局が提供するポスティングサービスの一種と捉えることができます。同様のサービスとして「タウンプラス」があります。

概要



タウンメールは、広告や自治体からのお知らせなどを特定の地域にまとめて届けたい場合に便利です。利用者は、配達を希望する郵便局に直接郵便物を持ち込む必要があります。通常郵便よりも料金が安く設定されていますが、配達には数日を要します。これは、通常郵便の配達を優先するためです。

ただし、クリスマスカードや年賀状の取り扱いが多い12月15日から翌年1月14日の間は、タウンメールの利用はできません。

利用例



タウンメールは、ポスティングと同様に、主に広告や宣伝、自治体からの地域住民への案内やアンケート送付などに利用されます。

大規模な例としては、リコール対象製品の再告知に使われることがあります。過去には、松下電器産業（現パナソニック）が石油温風器の回収告知のため、新聞の折り込みチラシと並行して、このサービスを利用して全国の家庭や事業所にハガキを配達しました。また、TDK製の加湿器リコール告知や、前述の松下製石油温風器の継続的な回収告知にも利用されました。

また、タウンプラスは、2020年4月以降に日本政府が配布した布マスク（いわゆる「アベノマスク」）の全世帯への発送にも用いられました。

特定期間引受配達地域指定郵便



2009年からは、夏のおたより郵便はがき「かもめ〜る」を指定地域に送ることができる「特定期間引受配達地域指定郵便」（愛称：かもめタウン）が開始されました。しかし、2021年6月1日からは、「かもめタウン」の対象が「かもめ〜る」から「通常はがき」に変更されました。

関連情報




このサービスは、特定の地域に情報を効率的に届けたい場合に有用です。広告や告知など、幅広い用途で活用されています。

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