酒井健三

酒井健三：日本の金融を支えた大蔵官僚

酒井健三（さかい けんぞう、1931年6月16日 - ）は、昭和から平成にかけて日本の金融行政を担った大蔵官僚です。富山県に生まれ、東京大学法学部を卒業後、大蔵省に入省。主に国際金融畑を歩み、要職を歴任しました。

大蔵省でのキャリア

酒井氏は、1953年に大蔵省に入省後、大臣官房秘書課を皮切りにキャリアをスタートさせました。初期には東海財務局や東京国税局にも勤務し、税務行政にも携わっています。その後、為替局企画課長補佐、国際金融局企画課長補佐などを経て、国際金融の専門家としての道を歩み始めます。

1968年には大蔵大臣秘書官（事務担当）に就任し、大臣を間近で支えました。その後も、大臣官房文書課長補佐（総括・審査）として、政策立案の中枢に関わります。

1970年以降は、大阪国税局調査部長、国際金融局投資第二課長、短期資金課長、調査課長と、要職を歴任。国際金融の知識と経験を深めました。

1977年には国際金融局総務課長に就任。翌年には福岡国税局長に転出しますが、1979年には大臣官房審議官（理財局担当）として再び大蔵省に戻ります。

1981年には理財局次長（理財担当）に昇進。1982年には国税庁次長、1983年には国際金融局長と、キャリアの頂点を極めました。

退官後の活動

1984年に大蔵省を退官後も、酒井氏は金融界で活躍を続けました。日本輸出入銀行理事を経て、1987年には商工組合中央金庫副理事長に就任（〜1992年）。中小企業の金融支援に尽力しました。1992年にはニコス生命保険取締役会長に就任し、保険業界にも足跡を残しています。2000年10月にはクレディ・スイス信託銀行取締役にも名を連ねました。

酒井健三の功績

酒井健三氏は、大蔵官僚として、国際金融の分野で卓越した能力を発揮し、日本の経済発展に大きく貢献しました。また、退官後も、金融機関の要職を歴任し、その豊富な経験と知識を活かして、日本の金融業界を支え続けました。彼の業績は、日本の金融史に深く刻まれています。

もう一度検索