酒井広

酒井広（さかい ひろし）は、1926年4月3日生まれ、2017年4月20日に逝去された日本の司会者、アナウンサーです。東京府東京市京橋区（現在の東京都中央区）出身で、法政大学卒業後、NHKに入局しました。NHK時代は、新潟や福岡の各局を経て、東京アナウンス室に所属し、社会・家庭教養番組を中心に活躍しました。

1982年にNHKを退職後はフリーアナウンサーとして独立し、日本テレビやテレビ朝日などの様々な番組で司会を務めました。特に『酒井広のうわさのスタジオ』では、その温厚な人柄と親しみやすい語り口が人気を集め、一時代を築きました。また、1989年には、参議院議員選挙に年金党公認で立候補しましたが、落選しました。

番組出演から離れた後は、「酒井広の話し方教室」や「酒井広朗読研究会」を経営し、後進の指導にあたりました。また、あしなが育英会のスピーチ講師を25年間ボランティアで務め、遺児大学生の指導にも力を注ぎました。さらに、カンボジアに学校を自費で建設し、毎年カンボジアの女性と子供たちのために援助を続けるなど、社会貢献活動にも積極的に取り組まれました。

酒井広は、アナウンサー、司会者としての活動以外にも、著述家としても多くの作品を出版しました。『話し方の知恵 こんなときどう話す』や『話し上手になる本 話し方の基本とマナー』など、話し方に関する書籍を多数執筆し、その知識と経験を多くの人々と共有しました。

2017年4月20日、心不全のため91歳で生涯を閉じました。戒名は「輝覚廣春信士（きがくこうしゅんしんじ）」です。

主な出演番組

生活の知恵（NHK）
こんにちは奥さん（NHK）
にっぽん診断（NHK）
あなたも回答者（NHK）
お達者ですか（NHK）
お達者くらぶ（NHK）
酒井広のうわさのスタジオ（日本テレビ）
酒井広の人生セミナー（テレビ朝日）
新・熱中時代宣言（日本テレビ）

主な著書

『話し方の知恵 こんなときどう話す』日東書院 1971
『話し上手になる本 話し方の基本とマナー』日東書院 1973
『聞き手の心をつかむ話し方のコツ』日東書院 1983
『酒井広の話し方TPO事典』講談社 1985
『酒井広のみんなでダンス』リヨン社 1986
『電報文例 心を伝える』酒井広の話し方教室編 高橋書店 1989
『いい女は話し上手』牧羊社、1986　『素敵な女性の話し方』三笠書房・知的生きかた文庫、1991
『酒井広のそのまま使える新結婚式のスピーチ』日東書院 1993
『人前で「ラクラク」話せる! いつでも・どこでも・どんなときでも』すばる舎 2000

監修

『冠婚葬祭の心得 すぐに役立つ』高橋書店 1990
『すぐに役だつあいさつスピーチ実例集』家の光協会 1993

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