酒居知史

酒居 知史（さかい ともひと）

酒居知史は1993年1月2日生まれで、大阪府枚方市を出身地とするプロ野球選手で、投手として東北楽天ゴールデンイーグルスに所属しています。右投右打の彼は、若手ながらもその実力を示し続けています。

経歴

プロ入り前

酒居選手は枚方市立樟葉南小学校で野球を始め、枚方市立招提北中学校では枚方シニアチームで活躍しました。高校は龍谷大学付属平安高等学校を選び、そこで2年生の夏には甲子園に出場しましたが、中京大中京高校に敗れてしまいました。彼の高校の2つ下には高橋大樹選手がいました。

卒業後、酒居は大阪体育大学に進学。大学では阪神大学リーグでの実績を積み、通算35試合に登板し、15勝7敗、防御率1.42という素晴らしい成績を収めました。特に3回生の秋季リーグ戦では5勝1敗の成績で最優秀選手に選ばれ、その後も3年連続で最優秀投手に選出されました。その後、社会人野球の大阪ガスに入社しました。

プロ野球人生

2016年のドラフトで、酒居選手は千葉ロッテマリーンズから2位指名を受け、契約金8000万円、年俸1500万円で契約しました。プロ初年度の2017年は春季キャンプで一軍スタート。その後、初登板は4月25日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦で、公式戦でも良いスタートを切りました。シーズン終了時には19試合に出場し、5勝1敗、防御率3.13という成績を残しました。

2018年は開幕ローテーション入りを果たしましたが、成績は振るわず最終的には15試合で2勝6敗、防御率5.59にとどまりました。しかし、2019年には開幕戦での1球勝利を記録するなど、復活を遂げました。この年は54試合に登板し、5勝4敗、防御率4.37をマークします。

楽天時代

2019年12月、FA権を行使した美馬学選手の人的補償として楽天に移籍が決まりました。2020年シーズンでは、新型コロナウイルスの影響で短縮シーズンとなりましたが、酒居選手はフル回転で46試合に登板しました。2021年は勝利点で活躍し、54試合に登板し4勝3敗、防御率2.28の結果を出します。

2022年には右太ももを負傷するものの、復帰を果たし、34試合に登板しました。2023年は二軍から好スタートを切り、同年は47試合に登板し、5勝3敗、20ホールドを記録しました。

投手としての特徴

酒居選手の武器は、本人が「生命線」と語る切れ味の鋭いフォークです。他にも最速150km/hのストレートやスライダー、カーブなど多彩な持ち球を持っています。プロ入り当初は先発としてスタートしましたが、リリーフに転向したことで新たな役割を受け入れ、適性を高めています。

人物

彼は大学2年時に出会った一般女性と交際し、5年後の2017年に結婚しました。また、ファンからは「居酒屋酒居」という愛称で親しまれ、2024年シーズンには彼の名を冠したグルメ商品も発売されました。このように、酒居選手は技術力だけでなく、人間性やファンとの関係性にも重きを置いている選手と言えるでしょう。

まとめ

酒居知史選手は、着実に成長を遂げている投手として、これからの活躍が更に期待される選手です。彼のプレースタイルや人柄に注目しながら、今後の試合を楽しみにしています。

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