酒巻清治

酒巻 清治について

酒巻清治（さかまき きよはる）は、1962年5月7日に愛知県名古屋市で生まれた元ハンドボール選手であり、現在はハンドボール界で指導者として活動しています。彼は、中京大学を卒業後の1985年に湧永製薬に入社し、その後15年間にわたり同社のハンドボール部「ワクナガレオリック」で選手として活躍しました。酒巻は日本リーグにおいて通算得点で第48位にランクインするなど、選手としても高い実績を残しています。

競技人生のスタートと成績

中学時代からハンドボールを始めた酒巻は、その才能を開花させていきました。湧永製薬に在籍していた期間中、彼はクラブチームのけん引役としてだけでなく、全日本代表チームの一員としても活躍しました。特に1990年にはチェコスロバキアで開催された世界選手権に出場し、国際大会の舞台に立つことになりました。

コーチとしての道

選手引退後、酒巻は指導者としてのキャリアを積んでいきます。1994年からは湧永製薬の監督としてチームを指導し、その後1996年から2000年まではオーレ・オルソンの指導のもとで全日本男子チームのコーチを務めました。監督としての彼の手腕は、国内リーグや国際大会の成績向上に寄与しました。2004年には湧永製薬を退社し、スウェーデンに留学した後、2005年からはトヨタ車体の監督に就任します。

重要な瞬間

指導者としての重要な瞬間は、2007年10月に起こりました。ハンドボール全日本代表が北京オリンピックアジア予選で敗れ、当時の監督イビツァ・リマニッチが責任を取って辞任することになりました。翌月、酒巻は後任として全日本男子代表監督に急遽就任し、「中東の笛」問題によるアジア予選のやり直しを見届けることになりました。多くの困難を乗り越えながら、彼は指導者として選手たちを支えました。

退任と新たな役割

2012年にはロンドンオリンピックの世界最終予選において、オリンピック出場権を得ることはできませんでした。その後、代表監督を退任し、指導者としての新しい道を探ることになります。2016-17年シーズン限りでトヨタ車体の監督職も退任しましたが、翌年の2017年4月には日本代表のチームマネージャーに就任しました。さらに、2017-18年シーズンからはトヨタ車体のテクニカルディレクターとして、選手やコーチ陣をサポートする役割を果たしています。

まとめ

酒巻清治は、ハンドボール選手としてのキャリアを経て、指導者としても数多くの功績を残してきました。その豊富な経験と的確な指導が日本ハンドボール界に与える影響は大きく、今後の彼の活躍が期待されます。

もう一度検索