里美牧場

里美牧場

里美牧場は、茨城県常陸太田市里川町にある広大な牧場で、関東地方の中でも大型の敷地を誇ります。標高700から800メートルの高地に位置し、約520ヘクタールの広さを持つこの牧場では、自家製乳製品や和牛が味わえる貴重な体験が可能です。

牧場の環境と景観

牧場の放牧地には、コナラやミズナラ、カシワ、カエデ、ブナなどの多様な広葉樹が生い茂り、自然な生態系が保たれています。四季折々の風景が楽しめるのも、大きな魅力のひとつです。また、天体観測にも適した場所として知られ、星空を楽しむこともできます。もちろん、光害の影響はあるものの、特に晴れた夜には美しい天体が観察できます。

歴史と発展

里美牧場は1959年に設立され、酪農の発展の一環として、特に乳牛の飼育を目的として始まりました。その後、和牛の飼育も行うことになり、地域の酪農業に大きな影響を与えてきました。1962年には放牧が開始され、以降、地域とともに歩んできた歴史があります。

2011年には東日本大震災の影響を受け、施設が被害を受ける事態もありました。その後の除染作業を経て、再度営業を再開しましたが、2019年にはさまざまな施設が老朽化し、短期的な営業停止を余儀なくされました。しかし、2022年には新たなオートキャンプ場がオープンし、BBQなどの景観を楽しむ新たなスポットとして注目されています。

施設情報

現在の里美牧場には、宿泊キャビンや天文台、加工実習棟、バーベキューハウス、そしてレストランなど、多種多様な施設があります。宿泊施設「プラトーさとみ」は、定期的に入れ替わる体験プログラムを提供しており、訪れる人々に新しい体験を提供すべく、日々進化を続けています。定休日は毎週木曜日となっていますので、計画を立てる際は注意が必要です。

アクセス情報

里美牧場へのアクセスは、公共交通機関では難しく、最寄のバス停からは約10キロの距離があります。そのため、車での訪問が推奨されます。国道349号線を利用し、常陸太田市徳田町で茨城県道22号線に入り、里川町で右折するルートが一般的ですが、県道22号線には狭い区間が含まれているため、運転には十分な注意が必要です。

里美牧場は、自然の中での体験や歴史的背景を持つ充実した施設で、多くの訪問者にとって新たな発見や癒しの空間を提供しています。これからも多くの人々に愛される場所であり続けることでしょう。

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