重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス

『重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス』（The Seven-Ups）は、1973年に公開されたアメリカのアクション映画です。

概要

ニューヨーク市警察に、重犯罪者を逮捕するために、合法すれすれの手段も厭わない「ザ・セブン・アップス」と呼ばれる特捜班が存在します。彼らが起訴する犯人は、必ず7年以上の懲役刑を受けることから、そう呼ばれていました。本作は、このセブン・アップスの活躍を描いた作品です。

1971年に公開され、アカデミー賞を受賞した刑事映画『フレンチ・コネクション』のスタッフとキャストの一部が再結集して制作されたため、『フレンチ・コネクション』の外伝的な雰囲気を持つと評されることもあります。

物語後半の最大の見せ場である20分にも及ぶカーチェイスシーンは、ニューヨーク市警の全面的な協力を得て、ニューヨーク市内および郊外で撮影されました。その迫力は、観る者を圧倒します。

ストーリー

物語は、ニューヨーク市警察のある分署に所属する、囮捜査チーム「ザ・セブン・アップス」を中心に展開します。リーダーであるバディは、幼なじみのビトーから犯罪組織に関する情報を入手していました。

そんな中、組織の幹部が誘拐され、身代金を奪われる事件が頻発します。しかし、組織は事件が外部に漏れることを恐れ、隠蔽工作に躍起となっていました。

ある日、運転手に扮して組織に潜入していたアップスのメンバー、アンセルが駐車場で銃撃され、倒れているところをバディが発見します。犯人は現場から逃走。バディはニューヨーク中を追跡しますが、あと一歩のところで逃げられてしまいます。

同じ現場で撃たれて瀕死の状態だった組織の幹部を強引に尋問したバディは、銃撃犯が謎の誘拐グループであることを突き止め、捜査を開始。犯人の一人を射殺します。事件の真相を究明するため、バディは執拗な捜査を続けます。

キャスト

バディ：主演
ビトー：バディの幼なじみ
アンセル：アップスのメンバー

スタッフ

監督・製作：フィリップ・ダントニ
原案：ソニー・グロッソ
脚本：アルバート・ルーベン、アレクサンダー・ジェイコブス
撮影：アース・ファーラー
音楽：ドン・エリス

日本語版

テレビ朝日版（初回放送：1980年9月28日『日曜洋画劇場』）とTBS版（初回放送：1976年10月25日『月曜ロードショー』）が存在します。

関連書籍

早川書房から「ザ・セブン・アップス」（NV文庫）としてノベライズされています。

外部リンク

重犯罪特捜班/ザ・セブン・アップス - allcinema
The Seven-Ups - IMDb（英語）

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