野々村一男

野々村 一男（ののむら かずお）

野々村一男は、1906年11月15日に愛知県名古屋市で生まれ、2008年2月11日に同市で逝去した日本の著名な彫刻家です。彼は東京美術学校を卒業後、長年にわたり日本の芸術界に多大な影響を与えました。彼の作品やその経歴について詳しく見ていきましょう。

経歴

野々村は幼少期から芸術に興味を持ち、東京美術学校に進学しました。在学中の1929年に、彼は第10回帝展で「座女」と名付けられた作品を発表し、見事に初入選を果たしました。この成功を足がかりに、彼は次第に名声を高めていくことになります。

1955年には中日文化賞を受賞し、彼の作品が広く認知されるきっかけとなりました。そして1981年には「物との、はざま」という作品が評価され、日本芸術院賞を受賞します。この賞は日本の芸術文化において非常に名誉あるものであり、彼の存在価値を更に高めました。

1988年には日本芸術院の会員に選出され、彼の地位は確固たるものとなります。翌年の1989年には、天皇から勲三等瑞宝章を受章し、これにより国の文化に対する貢献が高く評価されました。

最晩年と死去

野々村は生涯にわたり彫刻の創作を続けましたが、2008年2月11日の午前11時33分、老衰により名古屋市の自宅で穏やかに息を引き取りました。享年101歳という長寿を全うし、自身の芸術観を持ち続けた野々村は、多くの後進に刺激を与え、彼の作品と思想は今も色あせることなく受け継がれています。

参考文献

彼の業績や作品については、『日本美術年鑑 平成21年版』（東京文化財研究所、2009年）での情報を参考にすると良いでしょう。これは野々村一男の彫刻家としての旅路や功績を理解する上で非常に有用な資料です。彼の作品は、今後も日本の彫刻界に重要な位置を占め続けることでしょう。

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