野いちご (小説投稿サイト)

野いちご（小説投稿サイト）

野いちごは、2007年にスターツ出版株式会社によって開設された小説投稿サイトです。当初は「ケータイ小説サイト 野いちご」とも呼ばれていましたが、現在は「小説投稿サイト野いちご」または「小説サイト 野いちご」と表記されることが一般的です。

概要

主なユーザー層は、女子中高生を中心とした10代から20代の女性です。投稿作品は、学生向けの恋愛小説が中心となっています。すべての小説を無料で読むことができ、投稿された小説は毎月書籍として出版されています。書籍レーベルとしては、ケータイ小説文庫、野いちご文庫、スターツ出版文庫の3つがあり、単行本も定期的に刊行されています。書籍化された小説も、野いちごのサイト内で全ページ無料で読むことができます（ただし、書き下ろし小説などは限定公開または非公開の場合があります）。

年齢制限はなく、小学生でも利用できるようなサイトを目指しており、未成年にふさわしくない性描写・過激な描写・暴力表現は禁止されています。

2007年のオープン当初はフィーチャーフォン（ガラケー）向けのウェブサイトでしたが、現在はPCやスマートフォンでのウェブブラウザに対応しており、Android版とiOS版のアプリも提供されています。

沿革

2007年5月：ケータイ小説サイト「野いちご」オープン
2007年8月：「野いちご」発の第1弾書籍「Rain」を発刊
2007年9月：書籍「天使がくれたもの」映画化
2009年4月：「ケータイ小説文庫（ピンクレーベル）」シリーズ創刊
2011年11月：「ケータイ小説文庫・ブルーレーベル」創刊
2013年3月：スマートフォンアプリ「野いちご読書」リリース
2013年5月：「ケータイ小説文庫・パープルレーベル」創刊
2013年8月：「ケータイ小説文庫・ブラックレーベル」創刊
2014年3月：ユーザー参加型リアルイベント「野いちご春のファン祭り」開催
2014年3月：Android版投稿専用アプリ「だれでも作家」リリース
2015年4月：ショートストーリー「エアラブ」投稿サービス「野いちご学園」オープン
2015年12月：「スターツ出版文庫」創刊
2016年3月：フィーチャーフォン用サイトのサービス提供を終了
2017年3月：「野いちご文庫」創刊
2017年5月：開設10周年を記念し、コンピレーションアルバム『ずっとずっと、大好きな君のそばで。』をミュージックレインから発売。
2017年10月：スマートフォンアプリ「野いちご読書」150万ダウンロード突破
2018年9月：Android版投稿専用アプリ「だれでも作家」サービス終了
2020年8月：「野いちごジュニア文庫」創刊

野いちご学園

通常の小説投稿サービスに加えて、野いちご学園というサービスも提供されています。

えあら部

野いちご学園の初期には、学園物の恋愛ショートストーリーを投稿できる「えあら部」がメインコンテンツでした。2015年にスマートフォン版のみのサービスとしてスタートし、後にPCにも対応しました。利用には登録が必要です。

好みのイケメンの立ち絵と学校のイメージ背景を選択し、自分の考えた憧れのシーンを書き込むことを「エアラブ」と呼び、その活動を部活動に例えて「えあら部」と名付けられました。イケメンの立ち絵は、当初は顔のパーツがないものでしたが、後に表情のあるものに変更されました。「エアラブ」には野いちごからお題が出されることもあり、投稿者には抽選で好きなケータイ小説文庫がプレゼントされました。

気に入った作品には「きゅんボタン」と呼ばれるリアクションを送ることができました。また、今日の運勢がわかる占いコーナーもありました。

2022年9月5日をもって、サービスは終了しました。

野いちご学園高等部

2022年5月からは、新イベント「野いちご学園高等部」がスタートしました。野いちごが用意した在校生（イラスト：柚木ウタノ）や野いちご学園高等部の設定を使用して小説を投稿する企画です。

小説レーベル

ケータイ小説文庫：2009年4月創刊。野いちご掲載作品が中心。
スターツ出版文庫：2015年12月創刊。ライト文芸作品も出版。
野いちご文庫：2017年3月創刊。「恋するキミのそばに。」がコンセプト。
野いちごジュニア文庫：2020年8月創刊。児童書レーベル。

コミック誌

noicomi：2019年6月創刊。野いちご文庫、ケータイ小説文庫からのコミカライズ誌。「きゅん、したい。」がコンセプト。

外部リンク

野いちご - 無料で読める恋愛小説・少女コミック
小説サイト　野いちご編集部 (@noichigo_edit) - X（旧Twitter）
[公式]恋愛小説「野いちご文庫」 (@starts_n) - X（旧Twitter）
* 野いちご・ベリーズカフェチャンネル - YouTubeチャンネル

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