野原暉央

野原 暉央（のはら あきひさ）

1998年7月24日生まれ、沖縄県出身のプロバスケットボール選手。ポジションはシューティングガード（SG）で、現在はB3リーグに所属するしながわシティで活躍している。

アマチュア時代の歩み

野原選手は、沖縄県うるま市で生まれ育ち、うるま市立あげな小学校であげな中学校でバスケットボールの基礎を築いた。中学時代には、チームの中心選手として第40回沖縄県中学校総合体育大会での優勝に貢献。さらに、県選抜チームにも選出され、ジュニアオールスター大会では準優勝という輝かしい成績を残し、早くからその将来性が注目された。

高校はバスケットボール強豪校として知られる興南高等学校へ進学。3年次には、全国高等学校総合体育大会（インターハイ）に出場、さらに年末の全国高等学校バスケットボール選手権大会（ウインターカップ）ではチームをベスト16に導いた。また、地元沖縄で開催された第15回沖縄市長杯高等学校バスケットボールおきなわカップでは、帝京長岡高等学校に次ぐ2位となり、個人として敢闘賞を受賞するなど、高校バスケ界でもその名を広めた。

大学は関東大学バスケットボールリーグに所属する大東文化大学に進学。大学バスケの舞台でも中心選手の一人として活躍し、3年次には全日本大学バスケットボール選手権大会（インカレ）でチームを3位に導いた。翌4年次もインカレで4位入賞に貢献するなど、高いレベルでの経験を積んだ。大学時代には、後のプロリーグで活躍する多くの選手たちと共に研鑽を積んだ経験を持つ。

プロキャリア

さいたまブロンコス時代（2021-2023）

大学在学中であった2020-2021シーズン途中に、当時のB3リーグに所属していたさいたまブロンコスと特別指定選手契約を締結し、プロキャリアをスタートさせた。プロの世界に足を踏み入れた最初のシーズンは、31試合に出場し、うち21試合で先発メンバーとして起用された。平均14.65分のプレイタイムで、3.90得点、1.32リバウンド、0.81アシスト、0.35スティール、0.10ブロックシュートを記録するなど、ルーキーながら一定の存在感を示した。

特別指定選手としての活躍が認められ、翌2021-2022シーズンからは正式契約選手として継続してさいたまブロンコスに所属。このシーズンは43試合に出場し、平均11.74分の出場時間で3.88得点、1.23リバウンド、0.40アシスト、0.58スティール、0.12ブロックシュートを記録した。出場時間は前年より減少したが、チームのローテーションの一員として貢献した。

さいたまブロンコスでの3シーズン目となった2022-2023シーズンは、出場機会が減少。29試合の出場にとどまり、先発は2試合。平均7.17分のプレイタイムで、1.07得点、1.24リバウンド、0.28アシスト、0.24スティール、0.07ブロックシュートという成績でシーズンを終えた。

しながわシティ時代（2023-）

2023-2024シーズン、野原選手は新たな挑戦の場を求め、同じくB3リーグに所属するしながわシティへ移籍した。

移籍初年度となったこのシーズンは、レギュラーシーズン全51試合に出場し、チームの主要な選手として活躍。平均13.53分のプレイタイムで、2.29得点、2.08リバウンド、0.69アシスト、0.59スティール、0.10ブロックシュートを記録。出場機会を取り戻し、新たなチームでチームに貢献した。

しながわシティとの契約を継続し、2シーズン目を迎えた2024-2025シーズンもチームの一員としてプレイしている。このシーズン中、2025年3月29日の山口戦でキャリア通算200試合出場を達成。さらに、2025年4月6日の岐阜戦ではキャリア通算500得点に到達するなど、プロバスケットボール選手としてのキャリアにおいて節目となる記録を次々とクリアしている。このシーズンも全52試合に出場（先発2試合）、平均8.87分で1.29得点、1.04リバウンド、0.31アシスト、0.50スティール、0.04ブロックシュートを記録している。

野原暉央選手は現在もしながわシティに所属し、チームの勝利のために日々奮闘を続けている。高校・大学時代に全国レベルで培った経験と、プロ入り後の実戦で磨かれたスキルを活かし、シューティングガードとして、またチームプレイヤーとして、今後の更なる活躍が期待される。

もう一度検索