野末陳平のオール電話リクエスト

野末陳平のオール電話リクエストとは

『野末陳平のオール電話リクエスト』（のずえちんぺいのオールでんわリクエスト）は、ニッポン放送でかつて土曜日の朝に放送されていたラジオ番組です。政治評論家であり、税金に関する著書でも知られる野末陳平さんがメインパーソナリティを務め、多くのリスナーに親しまれました。

放送期間と時間

番組の放送は1971年11月6日に開始され、1980年9月27日まで、足かけおよそ9年間にわたって放送されました。

放送時間は毎週土曜日の午前9時から午前11時までの2時間枠でした。

番組名の変遷

番組はスタート当初、『野末陳平のオールリクエスト』という名称で放送されていました。しかし、放送期間中の1975年の途中から、リスナーとの「電話」でのやり取りが番組の重要な要素となったことを反映してか、『野末陳平のオール電話リクエスト』へとタイトルが変更されました。

番組の成り立ちと変遷

この番組が始まった1971年11月6日は、ニッポン放送が平日の番組編成から独立した、土曜日の新たな番組編成を本格的にスタートさせた記念すべき日でした。番組開始当初は、午前9時から正午までの3時間枠で放送されていたワイド番組『土曜スタジオ1240』の一部として組み込まれていました。具体的には、『土曜スタジオ1240』の前半、午前9時から11時までの時間帯を担当していました。ちなみに、このワイド番組の後半にあたる午前11時から正午にかけては、演出家で放送作家の塚田茂さんがパーソナリティを務める『電話でオピニオン』が放送されていました。

しかし、1973年4月になると、『土曜スタジオ1240』は終了。これに伴い、『野末陳平のオール電話リクエスト』は独立した単独番組となり、放送時間も午前9時から11時までの2時間枠として継続されました。

番組内容

番組の進行は、パーソナリティである野末陳平さんが、リスナーからのハガキやお便り、そして電話による楽曲リクエストに応える形式が中心でした。加えて、野末陳平さんの得意分野である税金や経済に関する話題、社会問題などについても分かりやすく解説を加えながら進行していくスタイルが特徴で、単なる音楽リクエスト番組にとどまらない奥行きがありました。

内包されていたコーナー

番組内では、定期的に以下のようなコーナーや情報が放送されていました。

ニュース
交通情報
メタメタプレゼント
レジャー資金プレゼント
街角リクエスト
ショータイムクイズ
* ハッピー電話ゲーム

これらのコーナーが、番組に変化と彩りを加えていました。

番組の終了とその後

『野末陳平のオール電話リクエスト』は1980年9月27日の放送をもって終了しましたが、その「オール電話リクエスト」というタイトルは、芸能リポーターの梨元勝さんに引き継がれ、『梨元勝のオール電話リクエスト』として同年10月4日から約半年間放送されました。

しかし、番組終了からわずか1週間後の1981年5月2日からは、野末陳平さんが再びニッポン放送の土曜日朝のワイド番組に登場します。元ニッポン放送アナウンサーの西村知江子さんとともにパーソナリティを務めた『チエちゃん・陳平の歌謡ビッグサタデー』（午前10時〜午後2時30分）がスタートし、野末さんは土曜日の名物パーソナリティとして再びリスナーの前に帰ってきました。

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