野沢橋

野沢橋

野沢橋は、長野県佐久市市原と中込を結び、千曲川に架かる長野県道144号本町中込停車場線に位置する橋です。現在の橋は全長167mの鋼3径間連続箱桁橋で、佐久地域の交通を支える重要な役割を担っています。

現橋の概要

現在の野沢橋は、2000年（平成12年）に開通したものです。

形式: 鋼3径間連続箱桁橋
橋長: 167.0m
支間割: 55.0m + 55.2m + 55.0m
幅員: 15.00m
車道: 10.00m
歩道: 両側2.50m
床版: 鉄筋コンクリート
施工: 駒井鉄工・日本鋼管・松尾橋梁
架設工法: トラッククレーンベント工法

旧橋の概要

現在の橋に架け替えられる前に存在した旧橋は、鋼4径間単純ポニーワーレントラス橋でした。

形式: 鋼4径間単純ポニーワーレントラス橋
橋格: 三等橋
橋長: 164.0m
支間割: 4×40.23m
幅員: 5.5m
施工: 日本橋梁（上部工）・鹿熊組（下部工）

歴史

野沢橋は、佐久甲州街道において千曲川を渡る重要な橋として、古くからその役割を果たしてきました。

江戸時代: 1729年（享保14年）に水害で流失した記録が残っています。
明治時代:
1870年（明治3年）7月に流失。
1871年（明治4年）9月に仮橋が架けられました。
1881年（明治14年）3月には、橋長136m、幅員2.5mの木橋が完成しました。
1890年（明治23年）1月25日には、橋長164m、幅員5.5mの本格的な木造方杖橋となりましたが、1898年（明治31年）に再び流失し、しばらくの間は渡船に頼ることになりました。
1901年（明治34年）には、橋長167m、幅員3.9mの木造方杖橋が架橋されました。この橋は、木造ながらも近代的構造を取り入れた下路ハウトラス橋でした。1910年（明治43年）には橋長163mとなっています。
昭和時代: 1927年（昭和2年）12月18日、鋼単純ポニートラス橋4連に架け替えられました。これは、当時の南佐久郡内では最初の永久橋でした。後年には歩道橋が併設されました。
平成時代: 旧橋は1999年（平成11年）に撤去され、2000年（平成12年）9月25日に現在の橋が開通しました。

このように、野沢橋は幾度もの架け替えを経て、現在の姿になりました。その歴史は、地域の交通を支え続けてきた証と言えるでしょう。

外部リンク

長野県佐久建設事務所
佐久建設事務所佐久北部事務所 - 橋梁管理者

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