野球どアホウ未亡人

野球どアホウ未亡人

『野球どアホウ未亡人』は、小野峻志監督による2023年公開の日本映画です。昭和のスポ根・野球漫画とポルノ映画のエッセンスを融合させた、異色の野球映画として話題を呼んでいます。

概要

本作は、夫を亡くした未亡人が、借金返済のために草野球の投手を務めることになり、やがて野球の快感に憑りつかれていく姿を描いています。

「バカとエロの場外ホームラン映画」を謳っており、その斬新なコンセプトが特徴です。監督の小野峻志をはじめ、製作メンバーの多くが野球未経験者であることも注目されています。小野監督は、野球のルールを詳細に調べることなく制作に臨んだと語っており、野球というモチーフ以上に、1980年代のスポ根作品文化へのリスペクトが込められています。

『REVOLUTION+1』に出演し話題となった森山みつきにとって、本作が長編映画初主演作となります。

映画家の菱沼康介は本作に対し「とにかくはやく、水島新司に謝りにおいきなさい」とコメントを寄せました。俳優・曽我真臣は「（観客が打者だとして）3連続大暴投を投げられ、3連続三振したような作品」と、野球に例えて本作を評しています。

あらすじ

草野球好きの夫に先立たれた水原夏子は、残された借金返済のため、夫が所属していた草野球チーム「多摩川メッツ」の監督である重野に才能を見出され、草野球の投手となります。野球が好きではなく、むしろ恨んでいた夏子でしたが、重野との激しい特訓を通して、野球の快楽に憑りつかれていきます。

登場人物

水原夏子
演 - 森山みつき
野球に興味のない貞淑な妻でしたが、未亡人となり、玉砕カミソリボールを操るサイドスロー投手として活躍します。

重野進
演 - 藤田健彦
草野球チーム「多摩川メッツ」の監督。夏子を野球の世界に引き込みます。吉田とは旧友で、魔球パイリーグボール１号を操るアンダースロー投手でもあります。藤田健彦は、監督から役作りのイメージとして『エースをねらえ!』の宗方仁を挙げられたそうです。

水原賢一
演 - 秋斗
夏子の夫。野球の試合中に亡くなります。

水原春代
演 - 井筒しま
賢一の妹です。

吉田
演 - 工藤潤矢
夏子に注目するプロ野球のスカウトマン。フルネームはグリフィス吉田。

多摩川メッツの選手
演 - 田中陸、関英雄、 柳涼

スタッフ

監督：小野峻志
脚本：堀雄斗
プロデューサー：堀雄斗
撮影：齊藤凌平
照明：及川凱世
録音：田中柊子
音響効果：田中柊子
美術：米岡秀宣
イラスト：木村・F・株雄
編集：小野峻志
カラリスト：田中諭
VFX：鈴木絃太
音楽：中澤洸紀
野球指導：古矢航之介
関西弁指導：反甫晴弥、松田義顕、田中香織
スチール：ojo
宣伝美術：渡邉誠嗣
監督助手：堀雄斗、八木涼花

音楽

主題歌：「野球どアホウ未亡人のテーマ」
作詞：沢登ろこ
作曲：一本杉洸紀
歌：森山みつき

挿入歌：「Home Run!」
作曲：Downy=right
編曲：中澤洸紀

製作・配給

カブ研究会

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