野田内閣 (第3次改造)

野田第3次改造内閣の概要

野田第3次改造内閣（のだ だいさんじ かいぞうないかく）は、衆議院議員であり民主党のリーダーであった野田佳彦が、2012年10月1日から同年12月26日まで日本の内閣総理大臣として在任した内閣です。この内閣は、衆議院選挙なしで3回の改造を行ったという珍しい例であり、歴史に残る内閣の一つとなっています。また、内閣が改造される期間も1年4ヶ月弱と最も短い部類に入ります。

改造の背景

2012年9月、金融担当大臣の松下忠洋が自宅で自らの命を絶つ悲劇的な出来事があり、それにより後任大臣の任命が民主党代表選挙後に行われる方針となりました。同月21日、この選挙で野田が再び党の代表に選出され、翌24日には新しい役員人事が決定しました。これに続いて、野田は連立政権を組む国民新党の自見庄三郎と会談し、内閣改造の意向を伝えました。

内閣改造の実施

10月1日、野田は臨時閣議を招集し、前内閣の閣僚たちに辞表を提出させ、その後新しい内閣を発足させました。変更された役職には法律を担当する大臣や拉致問題担当大臣が含まれ、優先して国民新党から人材を起用する決定がなされました。

衆議院解散と選挙

11月16日、衆議院の解散が宣言され、その後の選挙で民主党は大敗を喫し、議席を4分の1に減らす事態となりました。選挙結果を受け、野田は民主党の代表辞任を表明し、12月26日に内閣は総辞職しました。この間、野田内閣は482日の在任期間中に数々の重要な政策や人事が行われましたが、政権の評価はとても厳しいものでした。

内閣の構成と人事

新たに任命された閣僚には多くが民間人から選ばれ、歴史上最高の割合となる10名が民間出身者となりました。これにより、政治の新しい風を吹き込む試みがなされた一方、選挙での結果はその評価を厳しくさせるものでした。特に注目されたのは、閣僚における女性の登用や若手政治家の起用であり、これらは今後の政治シーンに影響を与える要因とされました。

政権の交代

最終的に、野田第3次改造内閣の総辞職を受けて、続く政権として第96代内閣総理大臣には自由民主党の安倍晋三が就任し、第2次安倍内閣が成立しました。これにより、3人の首相が在任した民主党政権は約3年半の幕を閉じ、この経緯は今後の日本の政治に大きな影響をもたらしました。

このように、野田第3次改造内閣は内閣改造の頻度と短期間での政権交代において重要な歴史的記録を残した内閣であります。

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