野田凪

野田凪（Nagi Noda）

野田凪（1973年11月18日 - 2008年9月7日）は、日本を代表するクリエーターであり、アートディレクター、映像作家、CMディレクターとして幅広い分野で才能を発揮しました。有限会社「宇宙カントリー」を主宰し、映像プロダクション「パルチザン」（Partizan）にも所属していました。

人物

東京都で生まれた野田は、クリエイターである両親のユニークな教育を受けました。幼少期から映画、舞台、能といった芸術に触れ、色を想像する訓練としてモノクロテレビを見せられるなど、独創的な環境で育ちました。

女子美術大学付属高等学校・中学校、女子美術大学芸術学部造形計画デザイン科を卒業。女子美には10年間在籍し、絵画とデザインを深く学びました。卒業後はI&S、大貫デザイン、サン・アドを経て独立。

2003年には創作集団「宇宙カントリー」を設立し、プロモーションビデオ（PV）、CM制作、CDジャケットデザインなど、多岐にわたるアートディレクションを手がけました。2007年には、アーティストのマーク・ライデンと共同でファッションブランド「broken label」を設立。体の半分が熊、もう半分が別の動物で構成されるキャラクター「Hanpanda」を考案し、中高生を中心に人気を博しました。2008年6月には、第4回G-Star「Raw Nights」にて、自作キャラクター『ニャンパン』の葬儀・告別式をアートとして演出し、話題を呼びました。

2008年9月7日に急逝。所属事務所パルチザンの公式サイト（英語版）で9月11日頃に公表され、その後、9月18日に宇宙カントリーの公式サイトでも発表されました。死因は、数年前に起きた事故の後遺症で使用していた強い鎮痛剤の誤飲による不慮の事故とされています。

エピソード

おぎやはぎの大ファンであることを公言しており、「テレビ自体あまり見ないのでお笑いはあまり知らなかったのですが、おぎやはぎさんの存在を知ってからテレビを見るようになりました。番組収録を観に行ったのは初めてでちょっと恥ずかしかったのですが、お友達が応募してくれたので2度も行ってみました」と語っています。また、「おぎやはぎnoだっぴんぐ」において制作費を出し、おぎやはぎ二人のPVを制作したり、小木を被写体にして写真を撮るなど、生前は交流がありました。

主な作品

ラフォーレ原宿 広告デザイン
ナイキ 広告デザイン
コカコーラワールドキャンペーン PV
宇多田ヒカル CDジャケットデザイン
YUKI CDジャケット・PV
hanpanda
HALCALI 「音樂ノススメ」CDジャケットデザイン
おぎやはぎnoだっぴんぐ テレビ静岡の番組内PV
ハチミツとクローバー アニメ第1期 オープニング映像
ユニクロ（ユニクロ×野田凪）
Google（iGoogleテーマ）
MEG（CDジャケット（PRECIOUS））
LG（コマーシャルPV）

著作

野田凪（ギンザ・グラフィック・ギャラリー 2006年）

主な受賞歴

東京TDC金賞（1999年）
東京ADC賞（2001年、2003年）
JAGDA新人賞（2001年）
東京TDC会員賞（2002年、2003年）
NY ADC賞銀賞（2002年）
NY ADC特別功労賞（2002年）
カンヌ国際広告賞ブロンズライオン（2006年）

関連項目

吉田ユニ

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