金城さやか

金城さやか：世界を駆けるモトクロスライダー

金城さやか（かねしろ さやか、1992年6月1日 - ）は、大阪府出身のプロモトクロスライダーです。幼少の頃からモトクロスに情熱を注ぎ、現在はアメリカを拠点に世界レベルのレースに挑戦し続けています。

プロフィール

3歳でモトクロスを始めた金城選手は、1998年にMFJモトクロスPCライセンスを取得。大阪を中心にレース活動を開始し、その才能を開花させます。2001年にはSMTシリーズ Kid's 65cc classで年間シリーズチャンピオンを獲得し、2002年にもウエスタンチャレンジモトクロス Kid's 65cc classで年間シリーズチャンピオンに輝くなど、着実に実績を積み重ねていきました。

2003年にはMFJモトクロスジュニアライセンスを取得し、全日本モトクロス選手権レディースクラスにスポット参戦。2004年からは同クラスに本格参戦し、年間ポイントランキング15位を獲得します。2005年にはウエスタンチャレンジモトクロスOpen85ccクラスで年間ポイントランキング1位を獲得。2006年には全日本モトクロス選手権レディースクラスで年間ポイントランキング3位に入るなど、国内トップライダーとしての地位を確立しました。

アメリカへの挑戦

更なる高みを目指し、金城選手はモトクロスの本場であるアメリカへの挑戦を決意します。2007年に渡米し、NMA World Mini Grandprixガールズクラスにスポット参戦。いきなりランキング3位に入るという快挙を達成します。その後も数々のレースに出場し、好成績を収めますが、2008年以降はモータースポーツ業界の不況の影響を受け、スポンサー獲得に苦戦。旧式のマシンでの参戦を余儀なくされます。

しかし、2010年の「Lucas Oil AMA Pro Motocross Schedule」終了後には、ファクトリー参戦のRock Star SUZUKIからニューマシンの提供を受け、再び上位を目指せる環境を手に入れます。同年、AMA National Motocross Championship レディースクラスに参戦し、第1戦で8位入賞を果たしました。2011年には同選手権で年間ランキング9位を獲得しています。

試練と復活

2012年、金城選手は日本人初のAmerican Hondaファクトリーとの2年契約を結び、「Team Honda Muscle Milk」の一員となります。夢の舞台への切符を手にした矢先、Lucas Oil AMA Motocross National Championship Women's Class参戦中にX-Gameへの出場が決定。その練習中にジャンプ台の着地に失敗し、両手首、右足首を骨折する大怪我を負ってしまいます。全治8か月と診断され、シーズン参戦は絶望的となり、特に左手首の損傷が酷く選手生命も危ぶまれました。

しかし、金城選手は決して諦めませんでした。手術後すぐにトレーニングを開始し、驚異的な回復力でレースに復帰。2013年にはTeam Honda Muscle Milkから参戦を再開し、チャンピオン争いを繰り広げ、わずか2ポイント差でチャンピオンを逃すものの、その活躍が認められ、オーストラリアのレース(Australian Supercross Championship)に招待されます。

さらなる挑戦

2014年、来年こそはと期待を膨らませていた中、2014年Lucas Oil AMA Motocross National Championship Women's Pro Classが開催されないことが発表されます。しかし、彼女は諦めず、Women's Class復活を願い、アメリカのローカルTVに出演したり、レースでは男性に混じり更なるレベルアップを図りました。40year Celebration of Women's Championshipのレースでは、女子モトクロス世界選手権で4度の優勝を経験しているSteffi Laierとのバトルの末、総合優勝を果たしました。


金城さやか選手は、困難に立ち向かい、夢を追い続ける不屈の精神を持つアスリートです。今後の活躍から目が離せません。

[外部リンク]
sayakaのmy life 金城 さやか
Sayaka's mx 678（フェイスブックページ）

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