金城妃呂

金城 妃呂

人物概要

金城 妃呂（きんじょう ひろ）は、1999年6月17日に沖縄県で誕生した元女子プロ野球選手です。主に捕手として活躍し、血液型はO型。神村学園高等部で野球に打ち込みました。

プロ入りまでの経緯

高校卒業後、プロ選手を目指して2017年6月11日と12日に実施された入団テストに参加しました。厳しい選考を突破し、合格通知を受け取った金城選手は、プロ野球選手としてのキャリアを歩み始めることになります。

プロ野球選手としての活躍

背番号

プロ初年度の2018年は背番号「37」を使用しました。翌2019年シーズンからは背番号を「27」に変更し、現役最終年となった2020年までこの番号でプレーを続けました。

主な記録

プロ生活における金城選手の主な記録は以下の通りです。

初出場・初打席・初安打: プロ公式戦への初出場は、2018年6月16日の愛知ディオーネ戦でした。この試合に4番・捕手として先発出場。2回表に迎えたプロ初打席は、相手投手松谷比菜乃選手に対し中飛となりました。しかし6回表には再び松谷投手と対戦し、レフト前への安打を放ち、プロ入り初安打を記録しました。
初本塁打: プロとして初めて本塁打を放ったのは、2020年9月23日の京都フローラ戦です。1回裏、亀田織音投手から左翼席へ運ぶ3点本塁打を放ちました。これは自身のキャリアにおける記念すべき一打となりました。

プレースタイルと身体能力

捕手としての能力に加え、優れた身体能力も持ち合わせていました。公表されている記録では、50メートル走7秒80、遠投75メートルをマークしています。特に遠投75メートルという記録は、捕手として重要な送球能力の高さを示唆しており、守備面での貢献が期待されました。打撃においても、タイトル獲得に見られるように、その能力を発揮しました。

タイトル獲得

プロ生活の中で、金城選手は二つのタイトルを受賞し、その実力を示しました。

太田幸司賞（2019年）: 2019年シーズンには、プレーだけでなく、野球への真摯な姿勢などが評価され、太田幸司賞を受賞しました。
最多打点（2020年）: 現役最終年となった2020年シーズンに、リーグ最多打点のタイトルを獲得しました。これは打者としてチームの得点に大きく貢献したことの証であり、有終の美を飾る活躍となりました。

現役引退

2020年シーズン終了後、金城選手は現役からの引退を表明しました。同年12月26日、自身のTwitterやInstagramアカウントを通じて、ファンに向けてメッセージを送りました。短期間のプロ生活ではありましたが、タイトル獲得などの功績を残し、女子プロ野球界にその名を刻みました。

金城妃呂選手のプロキャリアは短い期間ではありましたが、その間に捕手として攻守にわたり活躍し、タイトルも獲得しました。そのプレーは多くの野球ファンの記憶に残るでしょう。

もう一度検索