金應龍

金 應龍（キム・ウンヨン）

金應龍（キム・ウンヨン）は1940年4月8日（旧暦3月1日）に生まれた、韓国の元プロ野球選手（内野手）であり、野球指導者です。彼は日本統治下の平安南道平原で生れ、後に釜山商業高校を卒業し、アメリカ・ジョージア州のジョージアサザン大学に進学しました。彼の本貫は慶州金氏です。

経歴

金は1983年から2000年まで、プロ野球チームのヘテ・タイガースの監督を務め、在任期間中に9度もの韓国シリーズ優勝を達成しました。この実績は彼の監督としての手腕がいかに優れているかを証明しています。2000年のシーズン終了後、金は金城漢に監督の仕事を譲り、ライバルチームであるサムスン・ライオンズにスカウトされ、同球団の監督に就任しました。

韓国代表チームの監督にも選ばれた金は、2000年のシドニーオリンピックで銅メダルをもたらす成果を上げました。2002年には韓国シリーズで再度優勝し、韓国シリーズ通算優勝回数は10回に達しました。また、2004年11月には契約を残しつつ、球団社長に昇進することで新たな役割に挑戦します。

彼は2010年末に社長職から退き、サムスンのコンサルタントとしてチームに関与しましたが、2012年10月8日には再びハンファ・イーグルスの監督に就任することとなりました。しかし、ハンファはその後2年連続で最下位という成績に終わり、金は2014年10月17日にチームを去ることとなりました。

業績

金応龍の指導者としてのキャリアは、韓国の野球史において重要な一歩となっています。彼の時代、ヘテ・タイガースは確実にリーグの強豪として君臨し続けました。彼の戦略やチームマネジメントは多くの後進の指導者に影響を与え、韓国プロ野球界の発展に貢献しました。

現在では、韓国野球ソフトボール協会の会長として、若手選手の育成や野球界全体の発展に取り組む姿勢を見せています。金応龍は、選手としての活動のみならず、監督としても多くの成功を収めた、まさに韓国野球界のレジェンドとも言える存在です。

引退後の活動

金が監督を退いた後も、彼のキャリアは続いています。特にサムスンのコンサルタントとしての役割では、後進の指導者たちに多くの経験や知識を伝え、次世代の野球界にその影響力を与えています。彼の存在は韓国野球界において、選手、指導者としての多様な経験を持つ貴重な財産となっています。

彼の背番号は、現役時代に39と70がつけられ、影響力のある選手、指導者の道を歩んできたことを示しています。今後の韓国野球界における金應龍の更なる活躍が期待されることでしょう。

もう一度検索