金曜10時!うわさのチャンネル!!

『金曜10時!うわさのチャンネル!!』

『金曜10時!うわさのチャンネル!!』は、1973年10月5日から1979年6月29日まで日本テレビで放送されたバラエティ番組である。この番組は和田アキ子とタモリが初めて共演したことで特に注目された。放送は毎週金曜の22:00から22:54まで行われ、一部の地域では遅れて放送された。

番組が誕生した背景

この番組が誕生した経緯には、渡辺プロとの制作競争が影響している。当初は『シャボン玉ホリデー』の後継番組が計画されていたが、収束しなかった。そのため、制作チーフの井原高忠が、番組の成功を願い「この番組は絶対に成功させる！」とスタッフに奮起を促した。結果的に、当時としては斬新でエネルギッシュなバラエティ番組が実現した。

番組の人気の推移

初回の視聴率は4.7%と低調であったが、和田アキ子とザ・デストロイヤー、せんだみつおの掛け合いが視聴者の関心を集め、1カ月後には視聴率が20%を越えた。井原は後に、番組がヒットして安心したと述懐している。全盛期には30%を超える人気を得るが、和田アキ子が歌手活動に専念したいとの理由で1978年春に降板。そして、同年にはせんだみつおが病気療養のための休養を余儀なくされ、その後番組は人気が低下していった。

降板後、番組は千昌夫を中心にタモリや所ジョージらが参加し続けたが、視聴率は次第に下降し、1979年に放送は終了してしまった。

番組の特徴

『うわさのチャンネル!!』では、さまざまなコーナーが展開された。その中でも特に人気だったのが、「アコのゴッド姉ちゃん」だ。このコーナーでは、和田アキ子が「ゴッド姉ちゃん」役として、ザ・デストロイヤーやせんだみつおたちとコミカルなやりとりを繰り広げた。和田が悪ガキたちを叱責し、ハリセンで叩くシーンは名物であり、視聴者の笑いを誘った。

さらに、「三日月刑事・暁にほえろ」や「ダイヤモンドチャレンジ」など、視聴者参加型コーナーやコントも展開され、エンターテイメント性を高めていた。「タモリのなんでも講座」では、タモリが独自のパフォーマンスを披露するなど、バラエティのスタイルが確立されていく様子が見られた。

番組の音楽とレコード

音楽面でも、この番組には多くのレコードが制作された。特に「うわさの小唄」や「もしも音頭」などは、後に様々なアーティストによってカバーされるなど、音楽界にも影響を与えた。

番組の終焉とその後

1980年に番組は終了したが、和田アキ子やタモリはその後も日本のエンターテイメントシーンで大きな活躍を続けることになる。また、当時のレギュラー陣も様々なメディアで顔を見せ、影響力を持ち続けた。有名な作品に取り組むことになったり、新たなバラエティ番組を手掛けたりすることもあった。

『金曜10時!うわさのチャンネル!!』は、日本のバラエティ番組の形を確立するとともに、多くの後続番組へも影響を与えた作品であった。

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