金沢海みらい図書館

金沢海みらい図書館

金沢海みらい図書館（かなざわうみみらいとしょかん）は、石川県金沢市寺中町に位置する公共図書館で、2011年5月21日に開館しました。この図書館は、金沢市が運営する図書館の中で4番目に設立され、公共図書館としては金沢市立玉川図書館や金沢市立泉野図書館に次ぐ大規模な施設です。金沢市は、観光名所の兼六園や金沢21世紀美術館に続く新しい名所として、海みらい図書館に注目が集まっています。

歴史

金沢海みらい図書館の立地は、金沢外環状道路の海側幹線の近くにあり、1999年に金沢市が土地を取得しました。周辺は静かな住宅街ですが、工場や田畑も混在しています。人口が増加している金沢市の西部地区には、図書館が不足していたため、2006年には地域の住民による図書館建設の要望書が提出されました。これに応じて、金沢市は図書館を建設する計画を立てました。

2008年には設計者としてシーラカンスK&Hが選ばれ、2011年に竣工しました。総事業費は約45億円で、開館時の利用者数は年間40万人を目指しました。開館初日には5,461人が訪れ、その後も来館者が増え続けました。特に開館から1年4か月後には、利用者数が100万人を超えるなど、地元の文化の中心としての役割を果たしています。

特色

金沢海みらい図書館は、単なる図書館に留まらず、地域の交流の場としても機能しています。1階には約250席を備えた交流ホールがあり、ギャラリーでは様々な作品展が開催されるほか、集会室やグループ活動室もクライアントの利用者に提供されています。図書館の本は約40万冊収容可能で、日本海情報やものづくりに特化した情報コーナーも併設されています。

さらに、館内は開放的な設計が施されており、フランスの国立図書館を参考にした空間となっています。特に、6,000個の円窓からの自然光が差し込む設計にくわえて、建物は公園のような美しい芝生広場に囲まれ、訪れる人々に安らぎの空間を提供しています。また、1階には自動貸出機が設置され、利用者はスムーズに貸し出しを行うことができます。

建築

金沢海みらい図書館は、地上3階建ての直方体構造で、外壁には白色の円窓が埋め込まれています。設計者は、この円窓を「海の泡」に例え、視覚的にも楽しさを添えています。館 interior では、間接照明を取り入れたデザインが施され、訪れた人々を幻想的な雰囲気で包むよう工夫されています。

交通

アクセスも便利で、最寄りのバス停から徒歩で簡単に訪れることができます。金沢市は、金沢海みらい図書館に合わせて新しいバス路線を運行しました。これにより、より多くの人々が図書館を訪れることができるようになっています。

受賞歴

この素晴らしい図書館は、さまざまな賞を受賞してきました。2012年には「世界で最も美しい公共図書館ベスト25」に選ばれ、国内外でその魅力が高く評価されています。また、数々の建築賞やデザイン賞を受賞しており、その魅力は広く認知されています。金沢海みらい図書館は、地域だけでなく、世界にもその名を轟かせる文化の拠点となっています。

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