金知秀

金 知秀（キム チス）

金知秀は、2000年12月12日に生まれた韓国の柔道選手で、57kg級のカテゴリーで活躍しています。兵庫県姫路市で生まれた彼は、在日韓国人の3世として柔道の道を歩んでいます。

経歴

柔道を始めたのは小学校1年生の頃で、父親の勧めがきっかけでした。彼はミキハウス柔道教室で練習し、小学校5年生の時には全国小学生学年別柔道大会の40kg級で優勝を果たしました。この魅力的なスタートをきっかけに、柔道への情熱は高まりました。6年生の時には45kg級で準優勝するまでに成長を遂げました。

その後、高知県の香長中学校に進学。1年の時には全国中学校柔道大会に出場し、初戦で敗北を喫しましたが、2年生では48kg級で3位、3年生では5位の成績を残し、着実に腕を磨いていきました。

2016年に夙川学院高校に進学すると、チームメイトには今や有名な阿部詩がいました。高校1年時にはインターハイで優勝を果たし、全国選手権でも成果を収めました。しかし、その後の減量が過酷で体重が急激に増加、しばらく柔道から離れていましたが、再びその魅力に気づき、柔道部に戻りました。

彼は階級を48kgから57kgに上げ、アジアジュニア選手権で優勝、世界ジュニア選手権でも3位を達成しました。その後のグランドスラム・東京やパリでも様々な経験を積み、結果を残していきました。

全国高校選手権では、個人戦での優勝を果たし、団体戦でもチームに貢献して2連覇を達成しました。しかし、3年時の金鷲旗準決勝では敗れ、チームも3位となりました。インターハイ団体戦では優勝を果たし、個人戦でも3位に輝きました。

その後、2019年には山梨学院大学に進学。全日本学生体重別団体戦やユニバーシアードなどで目覚ましい成果を上げました。2021年の東京オリンピックでは2回戦で敗れましたが、以降は階級を63kgに上げ、活動を続けています。

2023年にはグランドスラム・アスタナでIJFワールド柔道ツアー初優勝を遂げ、その後の大会でも好成績を残しました。特に、パリオリンピック混合団体では銅メダルを獲得し、その実力を証明しています。

戦績

• - 2011年: 全国小学生学年別柔道大会 優勝 (40kg級)
• - 2016年: インターハイ 個人戦 優勝
• - 2017年: アジアジュニア 優勝
• - 2018年: 全国高校選手権 個人戦 優勝、団体戦 優勝
• - 2023年: グランドスラム・アスタナ 優勝
• - 2024年: パリオリンピック 7位、パリオリンピック混合団体 銅メダル

金知秀は自身の柔道を通じて多くの人にインスピレーションを与えており、これからのさらなる活躍が期待されています。

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