金蔵寺 (横浜市)

金蔵寺（こんぞうじ）

金蔵寺は神奈川県横浜市港北区に位置する天台宗の寺院で、正式名称は清林山仏乗院金蔵寺といいます。この寺院は「国家鎮護道場」としても知られ、その歴史は非常に古いものです。

概要

寺院の本尊である大聖不動明王は、天台宗の第五代座主である智証大師が手掛けたと伝えられています。金蔵寺は横浜七福神の一つとしても認識されており、寿老人を祀っています。

寺院の創建は平安時代の貞観年間（859年～876年）にさかのぼり、当時の清和天皇の勅願を受けて智証大師によって設立されたとされています。また、金蔵寺の裏山には日吉山王権現を祀る日吉社があり、日吉という地名の起源にもなっています。

江戸時代には寛永寺の末寺として栄え、広大な敷地面積は約2万坪に及びました。この時期、徳川将軍家からの支援を受け、特に初代と二代将軍である徳川家康・秀忠親子が寄進した梵鐘が現在も残されています。

境内にはかつて金蔵寺幼稚園がありましたが、平成20年3月31で廃園となりました。幼稚園がある間は地域の子供たちに教育の場を提供していましたが、金蔵寺の歴史的な役割は今でも地域の精神的な拠り所として健在です。

ギャラリー

金蔵寺の美しい風景や境内の様子を収めたギャラリーがあり、訪れる人々にその魅力を伝えています。このギャラリーは、寺院の歴史や文化に触れる素晴らしい機会を提供します。

交通アクセス

金蔵寺へのアクセスは、電車とバスの2つの方法があります。まず、横浜市営地下鉄グリーンラインの日吉本町駅から東へ徒歩約6分、または東急東横線の日吉駅から南西方面に徒歩約10分です。

また、バスを利用する場合は、東急バスの日51及び日52系統で「日吉台中学校」下車後、北東方向に徒歩約4分となります。これらのアクセス方法を利用して、ぜひ金蔵寺を訪れてみてください。

脚注

金蔵寺に関連する文献には、『新編武蔵風土記稿』があります。この書籍は、1884年に内務省地理局によって発行され、金蔵寺の地域的な位置付けや歴史的背景を探る上で貴重な資料となっています。

関連項目

金蔵寺に隣接する日吉権現は、金蔵寺の歴史的な形成にも大きな影響を与えています。これにより日吉という地名が生まれ、地域の文化にも多くの遺産が残されています。

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