金蘭千里高等学校・中学校

金蘭千里中学校・高等学校

金蘭千里中学校・高等学校は、大阪府吹田市藤白台に位置する私立中高一貫校です。豊かな自然に囲まれた環境で、生徒たちは勉学に励んでいます。

概要

元々、女子校である金蘭会中学校・高等学校や千里金蘭大学と共に学校法人金蘭会学園の一員でしたが、2005年に学校法人金蘭千里学園として分離独立しました。しかし、現在も校舎は千里金蘭大学のキャンパス内にあります。高校からの入学は受け付けていない、完全中高一貫校です。

カリキュラムは、中高6年間の内容を高校2年までの5年間で修了させ、高校3年では受験対策に特化した演習中心の授業を行います。高校2年からは、生徒の進路希望に応じて文系クラス、理系クラス、そして難関大学を目指す医進クラスに分かれます。また、1学年180人程度、1クラス30人程度の少人数制を採用し、生徒一人ひとりに目が行き届く教育を実現しています。

学習面では、定期テストの代わりに、毎朝20分間の小テストを実施し、授業の理解度をチェックしています。この20分テストの結果と平常点を合わせて学期成績を算出します。さらに、学期始めの課題テストや学期末の総合テスト、外部模試なども実施し、生徒の学力向上を多角的にサポートしています。

長期休暇中には、コースと呼ばれる補助的な学習期間が設けられ、生徒は全員参加します。夏期コースでは、中学1、2年生を対象とした水泳訓練が行われます。また、高校1年生には、希望に応じてイギリスの名門校への海外研修プログラムも用意されています。

特徴的な教育活動

「自然に親しむ」を校是としており、創立以来、全学年でキャンプや徒歩訓練を実施しています。キャンプでは、テント生活や炊さん、登山などを通して、自然の中で協調性や自立心を養います。徒歩訓練では、学校周辺の自然豊かなコースを歩き、体力向上とともに地域への理解を深めます。キャンプ地は学年ごとに異なり、様々な環境を体験できるよう工夫されています。

沿革

1965年に創立された金蘭千里中学校・高等学校は、当初、金蘭会短期大学の移設に合わせて設立されました。2005年には学校法人金蘭千里学園として独立し、校舎の建て替えや教育改革を進めてきました。2014年からは、下校時間の延長、クラブ活動の拡大、学習記録ノートの導入など、生徒の自主性や創造性を育むための改革を実施。2015年には創立50周年を記念して、制服の一新や北海道での自然研修の導入など、新たな取り組みを開始しました。2019年には生徒一人に一台iPadが配布され、ICT教育を推進しています。2020年には、多様な入試制度を導入し、より多くの才能を受け入れる体制を整えました。

学校行事

金蘭千里中学校・高等学校では、キャンプ、徒歩訓練の他、校外学習、高中祭など、生徒が主体的に参加できる様々な行事を開催しています。校外学習では、歴史的建造物や博物館の見学、伝統芸能の鑑賞、職業体験など、幅広い分野に触れる機会を提供しています。高中祭は、体育の部と文化の部に分かれ、生徒たちが日頃の成果を発表する場となっています。

キャリア教育

キャリア教育にも力を入れており、卒業生や各界の著名人を招いて講演会や交流会を実施しています。生徒たちは、様々な分野で活躍する人々の話を聞くことで、将来の目標や進路について考えるきっかけを得ています。

部活動

運動部と文化部があり、生徒たちは自身の興味や才能に合わせて自由に選択できます。多くの部活動が中高合同で行われており、先輩後輩間の交流も盛んです。

交通アクセス

阪急千里線北千里駅から徒歩約15分、または阪急バス金蘭会学園前停留所下車すぐです。

金蘭千里中学校・高等学校は、豊かな自然環境の中で、生徒一人ひとりの個性を尊重し、可能性を最大限に引き出す教育を目指しています。

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