金鷲旗高校柔道大会

金鷲旗高校柔道大会

金鷲旗高校柔道大会（きんしゅうきこうこうじゅうどうたいかい）は、福岡市で毎年7月下旬に行われる、高校生を対象とした柔道のオープントーナメントです。この大会は、日本国内外の高校から参加者が集まり、非常にレベルの高い試合が展開されることで知られています。主催は西日本新聞社と九州柔道協会で、スポーツ庁や全日本[[剣道連盟]]などの後援に支えられています。

大会の概要

1916年に創設されたこの大会は、全国[[高等学校総合体育大会柔道競技大会]]（インターハイ）や全国[[高等学校柔道選手権大会]]と並ぶ、高校柔道の三大大会の一つです。通称「夏の福岡」と呼ばれ、男女同時に開催されるため、ダイナミックな競技が繰り広げられます。さらに大会直後には、「玉竜旗高校剣道大会」も開催され、これら二つの大会を合わせて「金鷲旗玉竜旗柔剣道大会」と称されることもあります。

参加校とその歴史

本大会は完全オープン方式であり、全国の高校から参加が可能です。地方予選はなく、参加希望校は指定の手続きを行うことで、自由にエントリーできます。初期の開催では、実際に参加できるのは福岡県内の学校のみでしたが、1920年からは佐賀県や長崎県の学校も参加し、時と共に九州やその周辺の地域、さらには海外からの参加校も増えてきました。

特に1973年以降は、日本全国の高校の参加が認められ、現在では男女合わせて毎年400校以上がエントリーしています。自由参加の形式を採ることで、多数の強豪校が集まり、毎回非常にレベルの高い競技が行われます。

ルールと試合形式

試合は国際大会の規定に則り行われ、試合時間は基本3分、ラウンド16以降は4分に設定されています。団体戦は男女共に5人制勝ち抜きトーナメント方式で実施されますが、一度出場した選手は試合中にポジションを変更することはできません。勝ち抜き戦形式で進行するため、優勝を目指すには多くの試合を戦う必要があり、このため「地獄の金鷲旗」とも称される厳しい大会となっています。

選手には特に先鋒の負担が重く、優勝を果たすためには最低でも8試合を勝ち進むことが求められます。毎年、強豪校の先鋒選手が全ての対戦相手を倒す「～人抜き」の記録は、大会の見どころの一つです。

優勝旗

優勝を飾ったチームには、男性用は緑色の地に金の鷲が刺繍された旗が授与されます。女性用は紅色の地に同様のデザインが施されており、この「金鷲旗」という名称は大会名の由来にもなっています。

多様な歴史

金鷲旗高校柔道大会は、長きにわたって数多くの変更や進化を遂げてきました。これにより大会の内容は豊かになり、女子大会の導入や全国からの参加校の増加など、時代のニーズに応じた形で発展を続けています。近年は新型コロナウイルスの影響で中止となった年もありましたが、再び多くの選手が集い、高校柔道の熱き戦いが繰り広げられることを期待しています。

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