金龍寺 (美濃市)

金龍寺

金龍寺は、岐阜県美濃市長瀬にある臨済宗妙心寺派の寺院です。本尊は聖観世音菩薩で、山号は南陽山と称します。この寺院は、地域の人々に親しまれ、中濃八十八ヶ所霊場の三十一番札所としても巡礼者に訪れられています。

歴史

金龍寺の創建年や開山については詳しい記録が残っておらず、不明とされています。しかし、その前身は天台宗の寺院であった東林庵であると伝えられています。その後、寛永2年（1625年）に清泰寺の3世である北州祖秀によって、臨済宗妙心寺派の寺院として中興されました。これにより、金龍寺は新たな歴史を歩み始めることになります。本堂は、その後、文政6年（1823年）に改築され、現在に至っています。

境内

寺院内には、本堂の他にも見どころが多く存在します。三十三観音堂は、その名の通り三十三の観音像が祀られており、訪れる人々の信仰を集めています。また、十王堂は、文化年間に村内にあったものを移築したと伝えられており、歴史を感じさせる建物です。

さらに、地蔵堂では毎年7月24日に百灯祭りが開催されます。この祭りは、多くの人々が集まり、幻想的な光景が繰り広げられます。弘法堂では、3月21日に大師祭りが開催され、地域の人々にとって重要な行事となっています。

中濃八十八ヶ所霊場

金龍寺は、中濃八十八ヶ所霊場の三十一番札所として、多くの巡礼者に訪れられています。この霊場は、中濃地域に点在する寺院を巡るもので、金龍寺はその中でも重要な札所の一つとされています。

参考文献

* 『美濃市史　通史編　下巻』美濃市 編 p447 1980年

脚注

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