釜山ロッテタウンタワー

釜山ロッテタワーの概要

釜山ロッテタワー（부산롯데타워）は、大韓民国釜山広域市中区中央洞に建設中の超高層展望塔です。このタワーの高さは屋上まで300メートル、尖塔の先端までの高さは380メートルになる予定です。低層部には商業施設が入居し、それに続く高層部は220メートルから300メートルの範囲で、展望台や樹木が茂る空中庭園、アートギャラリーなどで構成されています。施工が進むこのタワーは、2026年の完成を目指しています。

以前の計画

ロッテグループは1995年から、旧釜山市役所の跡地で「釜山ロッテタウン」の開発計画を進めてきました。この大規模なプロジェクトは4つのフェーズにわかれて実施されています。最初のフェーズとして、2009年に完成したロッテ百貨店光復店、続いて2010年にはアクアモールが開業しました。第三フェーズでは、2014年にロッテマートとロッテシネマを含むエンターテインメント棟がオープンしました。

このように段階的に整備が進められる中で、最終的な第4期として、最高級のホテル、展望台、オフィス、文化施設から構成されるロッテタウンタワーの建設が計画されました。このタワーは地上107階、高さは510.1メートルを予定していました。デザインはアメリカの著名な設計事務所スキッドモア・オーウィングズ・アンド・メリルによるもので、外観は「直立する船」を模しており、北東アジアの玄関口である釜山の象徴でもあります。

計画の変更と新たな展望

当初、ロッテタウンタワーは2016年に完成する予定でしたが、2019年に竣工予定が再調整されました。2009年からの工事で、地下8階の基礎工事が2012年に完了し、その後は本格的なコンクリート打設が行われました。しかし、さまざまな理由から工事はストップし、進捗が見られませんでした。

これを受けて、2019年1月、ロッテグループは新たに高さ300メートルの超高層展望塔としての建設計画を発表しました。また、完成時期は2023年を目指していましたが、最終的には2026年末に変更されました。

既に釜山に存在する海雲台LCT The Sharp（高さ411.6メートル）には及ばないものの、釜山の景観に新たな魅力を添える存在となることが期待されています。

着工と設計

釜山ロッテタワーの新しい設計は日本の建築家、隈研吾が手掛けており、2023年8月に着工しました。今後、釜山ロッテタワーは観光名所としての役割と、地域経済へも好影響をもたらす重要な施設として期待されています。

このタワーは、地域の人々と観光客に新たな視点を提供するだけでなく、釜山の発展を象徴する建物として注目されています。

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