針谷岳晃

針谷岳晃：創造性溢れるミッドフィルダーの軌跡

針谷岳晃（はりがや たけあき）は、1998年10月15日生まれ、埼玉県久喜市出身のプロサッカー選手です。ミッドフィールダーとして、その高い技術と戦術眼でチームに貢献しています。現在はJリーグの福島ユナイテッドFCに所属し、新たな挑戦を続けています。

プロ入り前：才能の開花

サッカー選手としてのキャリアは、古河AZUL SCで始まりました。中学校時代はFC古河ジュニアユースに所属し、左サイドバックとしてプレーしていました。高校進学の際には、埼玉県の強豪・昌平高等学校から勧誘を受け、進学を決意。同期には松本泰志選手、1学年下には佐相壱明選手がいました。

高校では、左サイドハーフとして起用され、1年時には全国高等学校サッカー選手権大会の登録メンバーに選ばれました。3年生になると、ボランチにコンバートされ、その才能が開花。2016年の全国高等学校総合体育大会では、持ち前のボールコントロールと展開力を活かし、チームのベスト4進出に大きく貢献しました。特に、2回戦の東福岡高等学校戦では決勝ゴールを挙げる活躍を見せました。

同年10月には、J1リーグのジュビロ磐田への入団内定が発表され、プロサッカー選手としての道を歩み始めました。しかし、高校選手権予選では準決勝で敗退、プリンスリーグ関東参入決定戦でも昇格を逃すなど、悔しい経験もしました。

ジュビロ磐田：プロとしての成長

2017年1月、針谷選手は正式にジュビロ磐田に加入しました。当初は、名波浩監督の戦術により、トップ下で起用されることになりました。同年3月にはルヴァンカップでプロデビューを果たし、5月には初の先発出場を経験しました。2019年6月には、J1リーグデビューも果たしました。

2020年10月には、ギラヴァンツ北九州へ期限付き移籍をしました。

ギラヴァンツ北九州：飛躍の時

北九州への移籍後、針谷選手はすぐにチームにフィットしました。2020年11月のデビュー戦から連続でスタメン出場を果たし、持ち前のパスセンスでチームの攻撃を牽引。特に、水戸ホーリーホック戦では、スルーパスから貴重な同点ゴールをアシストし、リーグ戦初アシストを記録しました。2021年には、J2リーグ戦35試合に出場しましたが、チームはJ3降格という結果になりました。2022年は、開幕戦からフル出場を続けていましたが、怪我により戦線離脱を余儀なくされました。

ジュビロ磐田復帰と新たな挑戦

2023年、針谷選手はジュビロ磐田に復帰しましたが、同年シーズンをもって契約満了となりチームを退団。そして、2024年1月、福島ユナイテッドFCへ完全移籍し、新たな舞台で挑戦を続けています。

代表としての活躍

針谷選手は、各年代の日本代表にも選出されています。2016年にはU-19日本代表としてSBSカップ国際ユースサッカーに出場。2017年にはU-20日本代表候補に選出され、トレーニングキャンプに参加しました。トゥーロン国際大会にもU-19日本代表として出場し、国際舞台での経験も積んでいます。

所属クラブ

古河AZUL SC
FC古河ジュニアユース（久喜市立久喜東中学校）
昌平高等学校
2017年 - 2023年: ジュビロ磐田
2020年10月 - 2022年: ギラヴァンツ北九州 (期限付き移籍)
2024年 - : 福島ユナイテッドFC

個人成績とタイトル

公式戦初出場: 2017年3月15日 ルヴァンカップ第1節 北海道コンサドーレ札幌戦
Jリーグ初出場: 2019年6月30日 J1第17節 川崎フロンターレ戦
Jリーグ初得点: 2024年7月7日 J3第20節 FC今治戦

個人タイトル
全国高校総合体育大会 優秀選手 (2016年)

代表歴
U-19日本代表: SBSカップ国際ユースサッカー (2016年), トゥーロン国際大会 (2017年)
U-20日本代表: AFC U-23選手権2018予選 (2017年), M-150カップ (2017年)
U-21日本代表: スポーツ・フォー・トゥモロー（SFT）プログラム 南米・日本U-21サッカー交流 (2018年)

針谷岳晃選手は、常に前向きな姿勢で成長を続け、その創造性溢れるプレーで多くの人々を魅了しています。今後のさらなる活躍が期待される、注目のミッドフィルダーです。

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