釣りバカ日誌イレブン

釣りバカ日誌イレブン

「釣りバカ日誌イレブン」は、2000年に公開された日本の映画です。この作品は「釣りバカ日誌」シリーズの第13作目であり、レギュラーシリーズとしては第11作にあたります。

あらすじ

映画の主人公、浜崎伝助、通称ハマちゃんは、釣りを愛する男です。彼は早朝の出勤前にも釣りを楽しむほどの釣りバカで、社員として鈴木建設に勤めています。そんなハマちゃんの日常は、会社の営業三課で働くOL・磯村志乃との出会いをきっかけに大きく動き始めます。

志乃はウサギを飼っていましたが、そのウサギが育ちすぎて手に負えなくなり、隣人や大家からのクレームに悩まされていました。そこで彼女はハマちゃんに助けを求め、彼は真面目な後輩・宇佐美にウサギを引き取ってもらうことを提案します。宇佐美は喜んで引き取りますが、実は彼の故郷ではウサギが食用とされていることを知らず、志乃の気持ちとは裏腹に、そのウサギを食べてしまいます。

この事件が志乃に大きなショックを与え、彼女は職場で倒れ、入院してしまいます。一方で宇佐美は周囲からの視線を受け、会社での居場所を失うことになります。彼は最終的に沖縄の営業所に転勤することが決まります。

この頃、伝助が勤める鈴木建設の社長・鈴木は、厳しい経済状況に直面しており、会社の行く末に頭を悩ませていました。そんな中、鈴木は沖縄出張の話が持ち上がり、ハマちゃんを同行させることになります。しかし、彼が出張から戻った際には、重大な決断をしなければならないため、出張中の釣りを楽しむ余裕はありません。

沖縄に着いたハマちゃんは、早速仕事を放棄し釣りに出かけてしまいます。そこで再会した宇佐美と共に釣りを楽しむものの、悪天候に見舞われサバニという漁船が故障し、二人は無人島に漂着してしまいます。

無人島では疲労と脱水症状が二人を襲い、やがて地元の漁師たちに救助されます。宇佐美は入院が必要な重症で、伝助は彼のもとを見舞うなど気を使います。東京に戻ったのは、ハマちゃんが宇佐美の入院後4日目のことでした。彼の無断欠勤に社長や役員たちは激怒しますが、リストラをしないと決めた直後で解雇することもできず、最終的には処分保留となります。

そして数日後、志乃が寿退社を発表します。なんと、その相手は宇佐美でした。二人はウサギの事件を乗り越え、メールでの交流を続ける中で関係を深めていったのです。宇佐美のプロポーズに志乃が快諾し、沖縄に旅立つことになります。

終幕

映画の最後には、和解したハマちゃんと鈴木社長が再び釣りに興じる様子が描かれ、釣りを通じて結ばれる人々の絆が象徴的に示されています。「釣りバカ日誌イレブン」は、友情や愛情、そして釣りが結びつける様々な人間ドラマを描いた作品と言えるでしょう。

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