釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様

映画『釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様』の詳細

公開日: 2008年10月25日

ジャンル: コメディ、ドラマ

この映画は、日本の人気シリーズ『釣りバカ日誌』の第21作目であり、レギュラーシリーズとしては第19作目に当たります。映画は大分県を舞台に、ほとんどのシリーズに登場していた俳優が不在という新しい試みが見られる作品です。特に、三國連太郎の息子である佐藤浩市が、鈴木建設の総務部長役として特別出演しています。また、地元出身の竹内力もヒロインの兄役として登場し、地元の方言を用いた演技が見どころです。

概要

本作は、従来の作品とは異なり、主人公の伝助は業務と趣味の釣りに奮闘する姿が描かれています。彼は、健康診断で胃に異常を指摘され、思わぬ出来事に巻き込まれることになります。一方、鈴木建設の会長であるスーさんは、大手ゼネコンを一代で成長させたものの、忙しい日常に翻弄されています。このように、二人の異なる立場での物語が交差しながら展開されていきます。

あらすじ

スーさんは会長としての責任を背負いながら、多忙な毎日を送っており、心のゆとりが持てずにいます。一方で、伝助は、仕事をなおざりにして釣りと家族を愛することに全力を注ぐペケ社員です。しかし、彼の元に突然訪れる健康診断の結果が、物語の発端となります。胃に異常が見つかり、再検査が必要だと告げられる伝助は、胃カメラを飲むことを拒否し、担当の派遣社員である波子を困惑させます。

そんな波子を助けるのが、大輔という新入社員です。大輔は実家が製薬会社という御曹司ですが、親の力を背にせず自立した生き方を乗り越えようと、鈴木建設に入社しました。波子は彼に期待を寄せるものの、伝助の支障によってなかなか進展が見られません。

伝助は最終的に、妻のみち子と波子の協力を得て、渋々と胃カメラを飲むことになります。結果は大したことなく、日頃の生活習慣を見直すようにと医者から助言され、一安心します。

その後、鈴木建設の社員旅行が大分で行われることになり、波子が幹事を担当します。伝助はどうしても釣りを優先し、波子の兄が地元の漁師だという情報を得て、釣りを楽しむかのように社員旅行を企画します。ところが、大輔は波子に自分の思いを抱き、密かに伝助の行動に苛立ちを感じるようになります。

旅行中は、伝助の無邪気さや大輔の苦悩が交錯し、波子との絡みで物語はさらに深まります。宴会が行われながらも、伝助と大輔の気持ちのすれ違いが続く中、波子は大輔との関係を進展させることを決意します。最終的に、大輔が波子にプロポーズする運びとなるのです。

例えば、大輔は波子と一緒にコーヒーを飲む中で、彼女の家庭環境を知ることになり、波子もまた彼に信頼を寄せるようになります。運命的な釣りのシーンでは、兄の康平が伝助に波子をよろしく頼む場面もあり、家族とつながる絆が描かれます。

結婚式では、伝助が緊張のあまりスピーチの原稿を失うというハプニングが起こります。しかし、スーさんが臨機応変に場を盛り上げたことで、祝福の雰囲気が広がり、登場人物たちの結束感が強調されます。今回はスーさんも「社長は本間君じゃないか？」と伝助に言い放つなど、コミカルな結末で締めくくられます。

この映画『釣りバカ日誌19』は、忙しさに紛れる日々の中で見失いがちな人間関係や絆を、釣りを通して再確認するハートフルな作品です。

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