釧路市民球場

釧路市民球場の概要

釧路市民球場（くしろしみんきゅうじょう）は、北海道釧路市にある野球専用のスタジアムです。この球場は東北海道の地域スポーツ拠点である「釧路大規模運動公園」の一部として整備されており、附属の球場や屋内練習場も併設されています。

改修と設備

施設の老朽化を受け、2014年から2017年にかけて大規模な改修工事が行われました。これにより、北海道内で初めてドームでない野球場として全面的な人工芝が導入されました。使用された人工芝は、「MS Craft Baseball Turf」という野球専用の素材で、すでに他の球場でも採用されていました。改修後の2017年7月25日には、北海道日本ハムファイターズと千葉ロッテマリーンズのプロ野球公式戦が開催され、ホームチームが三塁側ベンチを使用しました。

しかし、照明設備がないため、平日開催の試合は日中のみ行われ、日没による試合の中止が問題となっています。2019年8月28日の日本ハム対埼玉西武ライオンズ戦では濃霧による影響もあり、8回表無死の時点で日没によるコールドゲームが発生しました。これは、プロ野球公式戦において20年ぶりの出来事であり、さらに2022年8月23日の試合でも同様に日没によるコールドゲームが宣告されました。

屋内練習場

屋内練習場は、雨天時や冬季の練習用途として設置され、地元産のカラマツ材を活かした木造の平屋です。内部は人工芝で整備されており、投球練習やトスバッティングなど、多様な練習が可能です。硬式・軟式野球やソフトボールに対応しており、利用対象者を問わず幅広く利用されていることが特徴です。

ネーミングライツと愛称

2021年4月1日より、この球場はネーミングライツを導入し、不動産会社「ウインドヒル」を冠して「ウインドヒルひがし北海道スタジアム」と名付けられました。契約は3年間となっており、その間に施設の知名度向上が期待されています。

プロ野球公式戦の開催実績

数々のプロ野球公式戦がこの球場で行われています。主な開催チームには北海道日本ハムファイターズの他、横浜DeNAベイスターズ、千葉ロッテマリーンズ、オリックス・バファローズ、東京ヤクルトスワローズがあります。特にファイターズは1992年以降、多くの試合をここで開催しており、地域の野球ファンに愛されています。

施設の詳細

釧路市民球場の規模は、グラウンド面積が14,021㎡で、内野は3,346㎡、外野は10,675㎡です。両翼の距離は97.6m、中堅は122mです。収容人数は17,988人で、内野スタンドに5,988人、外野スタンドには12,000人が座ることができます。また、関連施設として、照明設備が備わった付属スタジアムもあり、こちらは主に他のスポーツイベントに利用されています。

利便性とアクセス

球場へのアクセスは良好で、釧路外環状道路の釧路中央ICからすぐの位置にあります。北海道旅客鉄道（JR北海道）の釧路駅からは、くしろバスを利用して約20分でアクセスできるため、多くの観客が訪れることができます。

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